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山田医院だより

第24巻第2号(第277号)

脆弱性骨折後の2次性骨折の予防について

骨粗鬆症に伴う骨の脆弱性が原因となって起こる骨折は背骨である椎体、大腿骨近位部(股関節部)、上腕骨近位部(肩周囲)、前腕骨(橈骨遠位部)などがあります。この部位の骨折は骨粗鬆症があるために起こる骨折であり再び骨折を起こす危険性が高くなっています。この再び起こる骨折が2次性骨折であり今回は一度骨折をした高齢者がもう骨折しないようにどのような対応をしているのかについてのお話です。大腿骨近位部骨折は60歳以上に徐々に増加して70歳以上になると指数関数的に上昇する疾患で女性の発生が多くなっています。立った高さからの転倒が8割であり屋内で起こることが7割と言われています。単なる骨折と思われますが移動能力を始めとする日常生活動作を著しく制限して生命予後まで悪くすることが分かっています。基本的に治療は手術となります。この手術についてはできるだけ早期(可能であれば48時間以内)にしたほうが合併症は少なく、生存率は高く、入院期間も短くなります。手術はガイドラインでの推奨がありますが骨折の部位や骨折の転位によりスクリューやプレートで止める方法と人工骨頭を入れる方法があります。術後は早期に荷重が勧められるようになっています。現在の流れでは急性期病院で手術加療を受けた後で回復期病院でリハビリ等を受けて自宅に戻るパターンが多いと思いますが、退院時にT字杖歩行までできていた場合には受傷前の状態にかかわらず受傷後1年での歩行レベルの低下は少ないことが分かっています。ただし、術後4週でも筋力については60%程度までにしか戻っていないために継続してリハビリは必要です。なお、大腿骨近位部骨折など脆弱性骨折治療1年後において骨粗鬆症の治療を受けていたのは20-30%程度しかないことが分かっておりこの低さが2次性骨折をもたらすことになることは海外でも問題になっていました。1990年代後半に英国では骨折リエゾンサービスが体系化(FLS)され再骨折のリスクが下がることが証明されました。リエゾンとは「連絡係」のフランス語の訳で医師及び多職種のメディカルスタッフが相互に連携しながら実施する骨粗鬆症の予防と改善及び骨折防止の取り組みです。日本においては骨粗鬆症学会が中心となり骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)が開始されるようになりました。具体的には50歳以上のすべての脆弱性骨折(大腿骨近位部、椎体、上腕骨、前腕骨、骨盤など)をした人は骨折リスクの評価が大切になります。内科的に注意すべき骨粗鬆症を引き起こす疾患としては①原発性副甲状腺機能亢進症(中高年女性に多く高カルシウム血症の原因の第1位)②甲状腺機能亢進症(バセドウ病などで現在治癒していても過去に罹患歴があればリスクになります。)③糖尿病(罹患10年以上で特にリスクが高くなり特にHbA1c7.5%以上は高リスクになります。)④腎機能障害(eGFRが60未満で骨折リスクが高くなります。)⑤COPD(喘息、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患では特に椎体骨折が多くなります。)⑥関節リウマチ⑦ステロイド剤服用中あるいは性ホルモン低下療法
(乳癌、前立腺癌などにおいて)などがあります。骨粗鬆症においては服薬の効果を実感しにくいことから服薬継続率が低くなる傾向があります。特に男性の場合に顕著であるようで服薬率維持のために薬剤師を中心として対応が検討されています。骨粗鬆症に対する栄養指導としては骨密度に関するカルシウムなどのミネラルと骨質に関与するコラーゲンなどのたんぱく質に対する栄養指導が特に大切になります。基本的には適切体重の維持が重要でありやせすぎ、太りすぎは問題となります。そのために適切なエネルギーの摂取が不可欠ですが次に重要な事は蛋白質の摂取です。タンパク質の体重あたりの必要量は小児から高齢者まで同じ値で体重1㎏あたり1g程度です。動物性、食物性にかかわらず多くの種類から接種することが大切になります。カルシウムについては食品から800㎎まで摂取することが望まれています。牛乳、乳製品、骨まで食べる魚などが大切です。カルシウムの吸収にはビタミンDが効果的になります。ビタミンDは魚類、キノコ類、鶏卵に多く含まれていますがビタミンDは紫外線に当たることで皮膚でも合成されるために適度な日光浴も勧められています。骨折は転倒等により起こるためにリハビリ、運動療法も大切になります。基本的には下肢筋力の強化とバランス能力の改善になります。コロトレの3種類「片足立ち」「スクワット」「ヒールレイズ」が大切です。「片足立ち」は立位の状態で床から5㎝程度片足を上げる運動で左右1分程度1日3回、「スクワット」は肩幅程度の足を広げて椅子に座るように腰掛けるように腰をゆっくりと沈めて戻すトレーニングで5
-6回を1日3回、「ヒールレイズ」はいわゆる踵落としをゆっくりする運動で20回を1日3回です。片足立ちは歯磨きをしながら、スクワットはテレビを見ながら、ヒールレイズはキッチンで鍋を火にかけている間など「ながらトレーニング」として行うことが勧められています。1度骨折したら再び起こりやすくなっているので骨粗鬆症に対しての対策が必要です。今回は日本医師会雑誌令和5年2月号から抜粋をしました。

山田医院 医師 山田良宏

めまいについて

私事ですが、最近ちょくちょくめまい症状に悩まされています。数年前にも人生で初めて立てないほどのめまいに襲われ、吐気もするし、食事もとれず、横になりたくても目をつぶるとグルグル回転するし、どうにもこうにもならなくなった時がありました。耳鼻科に何度も通い色々検査したり、脳のMRIを撮ったりと大変でしたが、結局、検査で異常は見つからず、自律神経の乱れからきたのだろうとの結果でした。現在も、薬を飲んだり、注射をしたりしながら良くなったり悪くなったりを繰り返していますが、皆さんは、そんな経験ありませんか?なった方はわかると思いますが、あれは何とも言えないしんどさですよね…では、何故、眩暈が起こるのでしょうか?今回は、眩暈とはどのようなものなのか?そして、めまいはなぜ起こるのか?様々な原因についてお話ししていきましょう。
めまいとは、目が回る様な感覚がある症状の事をいいますが、基本的にはその症状自体には個人差があり、原因にも人によって大きく変わってきます。めまいは、平衡感覚に何らかの障害が起きる現象です。自分の意志とは関係なく、視野が乱れたり身体のバランスを保てなくなったりしてしまいます。めまいの原因の多くは、「耳」か「脳」にあると考えられていますが、耳や脳に問題がなくても加齢・疲労・ストレスなどの影響で起きる可能性もあります。めまいの厄介な点は、本人が確実な異常を感じているのに、原因を調べてもなかなかはっきりしないという事です。そのため、「めまい+不安」という負のスパイラルに陥り、症状が更に悪化してしまう事もあります。めまいは、病院に行っても、原因不明と言われることも多く、大きな不安感を伴います。めまいを治すためには、めまいの症状・原因について知っておくと改善方法も見つけやすくなり、不安感も少し軽減できるかもしれないですね。
めまいとは?耳の中には、平衡感覚のセンサーである三半規管というものがあります。めまいとは、視覚や平衡感覚が乱れてしまう状態をいいます。それ自体が病気というわけではなく、何かの病気を患った事で発生する現象と言えるでしょう。めまいの厄介なところは、すぐに治まるめまいもあれば生命に関わる緊急度の高いめまいもあるという事です。めまいの種類は大きく3種類に分けられ、1.回転性のめまい2.浮腫性のめまい3.立ちくらみを伴うめまいとなります。めまいを治すために注意したいのが、医療機関を受診するタイミングです。めまいに加えて意識障害や麻痺などが現れた場合は、一刻を争うため躊躇せずすぐに病院を受診するようにしましょう。そうでない場合でも、できるだけ早いタイミングで受診するようにしましょう。めまいが起きてから2~3日以内が理想ですが、動くことが困難な程めまいがひどい場合は、症状が落ち着いてから受診するようにしましょう。
さて、めまいについてお話ししてきましたが、原因についてまで到達できませんでしたので、また、次回号で続きを書かせていただきたいと思います。少し先になりますが…

山田医院 看護師 川上 啓

憩室について

憩室とは消化管壁の一部(大腸が多い)が外側に突出し袋状になった状態を言います。憩室なんて私には無縁と思っていたら数年前の初大腸ファイバーで数個憩室持ちの身体と指摘されプチショックでした。
数年前の休日母が腹痛を訴えトイレから出てこないと姉から連絡があり、近所の休日診療には超音波がないから、、
と山田先生に相談すると急性期に直接行くように言われすぐ救急外来に連れていくと待合で待ってる間に嘔吐を始めた母、順番を抜かしてすぐ診察していただき、超音波、造影CT、緊急OPとなり、人工肛門となってしまいましたがお陰様で一命と取り止めることができました。医師の説明では、多分憩室に固い便がはまり込み、母が腹圧をかけた事により、憩室の薄い壁が破れてしまい穿孔を起こして腹腔内に便が出てしまいとても危険な状態だったとの事です。
憩室ができる原因としては一つに腸内の圧力の上昇があります。慢性の便秘などで腸が膨らみ排便時に力んだりすると腸管内圧が上昇し次第に腸の弱い壁の部分が膨らんでいきます。ストレスなどの精神緊張でも大腸の収縮が高まり腸管内圧が上昇します。
憩室があっても普段の生活には支障がないのですが、大腸憩室炎を起こすと腹痛や下痢、便秘などになりひどくなると熱が出たりします。軽症の憩室炎は腸内の安静を保ち(粥や流動食)抗生剤などの内服で数日で治ります。普段から野菜、果実、全粒穀物など繊維の多いものを食べるように心がけ水分をしっかり摂取することが大切です。体調のすぐれないときは、カフェインの多いものや糖質が多い飲み物、高脂肪の食べ物、辛い食べ物や甘未の強い食べ物、タバコなどは避けるようにしてください(残念ながらタバコ以外私の大好物です)(´;ω;`)ウッ…
憩室は無症状の間はなにも怖くないですが、炎症や穿孔を起こすことがあるので日常生活に少し気を付けてうまく付き合いましょうね。私は昔から早食いで、友達と食事に行くのが恥ずかしいほどですが、早食いは空気を多く取り込んでしまうし、消化にも負担がかかりやすくなるので、お食事はできる限りよく噛んでゆっくり食べましょう。
長く続いているコロナ、少し落ち着いてきたかと思うとインフルエンザが猛威、、。
まだまだ安心できないので医院に来られるときはマスク着用宜しくお願いします。
相変わらず待ち時間が長い山田医院ですが宜しくお願い致します。

山田医院 看護師 冨嶋友子

乳酸菌について

最近コマーシャル等で身体によいとされている乳酸菌。乳酸菌とは糖を発酵させて乳酸を産生することのできる微生物の総称です。腸内で悪玉菌の繁殖を抑え腸内環境和整える人体に有益な菌のため「善玉菌」とも呼ばれています。乳酸菌は1種類の菌を指すのではなくその種類は2000にもおよぶとされています。乳酸菌は人の体内以外にも土中、空気中、水中など場所を問わず存在しています。人の腸内には100種類を超える細菌が存在していますが乳酸菌はこのうちの約40種類を占めるといわれています。乳酸菌は私たちの健康を支えてくれる大切なパートナーであるためその働きを適切に維持するためには日々の暮らしの中で継続的に摂取する必要があります。その乳酸菌の働きには主に以下のようなものがあります。①便通の改善効果がある。多くの乳酸菌が便の量を増やし便の臭いや残便感が減るなどの効果が得られ腸内環境が整います。②コレステロールを下げる作用。ビフィズス菌、ガゼリ菌、ラブレ菌、カスピ海ヨーグルトに含まれているGCL1176、クレモリスFCなどの乳酸菌にはコレステロール値を下げる作用があります。③免疫力の強化。人の腸管内にはIgAと呼ばれる抗体が存在しており病原体の排除や腸内環境の維持に重要な役割を果たしています。植物性乳酸菌S-PT84、EF-2001、ロイテリ菌、LKM512、クレモリスFC、HNO19、Bb―12、JBL05、LA-4、シロタ株などはこのIgA抗体の量を上昇させる効果があります。④大腸がんや炎症性腸疾患の予防。乳酸菌の多い健康な人の腸では腸内が酸性に保たれがんや炎症を引き起こす腐敗産物の産生が抑制されるためこれらの疾患の予防に働きます。主な乳酸菌はLKM512、植物性乳酸菌K-1、ブレーベヤクルト菌、BB536、LC1などで⑤ピロリ菌の抑制。OLL2716株はピロリ菌の活動抑制や胃粘膜の炎症改善効果が認められています。その他にもアトピー性皮膚炎を改善する。ストレスを緩和する。ダイエットに効く。口臭を抑える。肌荒れを防ぐ。虫歯を抑える。血圧を下げる。血糖値の上昇を抑える働きがあるといわれています。
乳酸菌は植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の2種類に大別できます。植物性乳酸菌を多く含む食品はぬか漬けやすぐき漬けなどの漬物、納豆、みそ、しょうゆ、キムチ、ザーサイ、日本酒などがあります。動物性乳酸菌を多く含む食品は牛乳、チーズ、ヨーグルト、乳酸菌飲料などがあります。動物性乳酸菌は植物性乳酸菌と比較して生命力が弱く腸内に到達するころには死滅してしまいます。しかし死菌となった後も植物性乳酸菌のエサとして働き腸内環境を整えるのでどちらも積極的に摂取するのが望ましいといえます。また良好な腸内環境を保つためには乳酸菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を含む食品(玉ねぎ、ごぼう、大豆、アスパラガス、ねぎ、バナナ、ニンニクなど)を積極的に摂取しましょう。
乳酸菌は種類によって活動する場所も働きも様々なのでいろいろな種類の乳酸菌を摂取し目的に合わせ自分の体に合うものを続けていくのがおすすめですね。

山田医院 看護師 中島早苗

こたつで寝ると風邪をひく?

「こたつで寝ると風邪をひくよ!」と注意されたことがある人は多いのでは?実際、その暖かさと気持ちよさからこたつでそのまま眠ってしまった経験がある人もいると思いますが、風邪をひくとは本当なのでしょうか?
そもそも風邪とは鼻や喉にウイルスが感染することによって引き起こされ、咳(せき)や鼻水、咽頭痛、発熱などの症状を起すことです。ストレスや睡眠不足、不規則な生活などで免疫力が落ちたときにかかりやすくなります。
こたつと風邪の関連性を研究したデータはないそうですが、関連はあるのとのこと。こたつの中で寝てしまうと脱水症状が起こりやすくなるため、鼻や喉が乾燥しやすくなり、ウイルスに感染する可能性が高まることが考えられます。 また、人体は通常、汗が皮膚で蒸発するときに熱が奪われ、体温が下がります。そのため、体温が上がると汗をかき、自然と体温が下がるように調節されるのですが、こたつの中では高温に長時間さらされるため、汗をかいても体温が下がらず、体温調節の機能がうまく働かなくなります。その結果、自律神経が乱れて免疫力が下がり、風邪を発症しやすくなる可能性があるのではないか、ということです。
一方で、一般的に「頭寒足熱は健康によい」ともいわれますが、こたつはそれにあてはまらないのでしょうか。実際、頭寒足熱は健康によいようです。足元を温めることで足の血流が促進され、全身の血流もよくなります。ただし、これはあくまで『こたつに座って入る』場合のこと。こたつで横になる、つまり寝てしまうと、どうしても体全体がこたつの中に入ってしまいがちになり、頭以外の部分が高温にさらされ続けることで、体に熱がこもり過ぎるので、こたつで寝ることはお勧めしません。足のみか、せめて下半身にとどめておくのがよいそうです。
人体への影響において、こたつで寝ることと布団で寝ることはどのように違うのでしょうか?人は睡眠時、体温が下がる特徴があります。布団で寝る場合は、汗をかいたり布団をずらしたりして、自分で温度調節ができますが、こたつの場合は高温に長時間さらされるので、体温が下がりにくくなると考えられます。 また、高温によって体の水分が奪われるため脱水状態になりやすく、その影響で心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性もあります。もしうっかりこたつで寝てしまった場合は起床後に水分をしっかりと取る、また布団で寝たときに比べこたつでは睡眠中の体の動きが悪いと考えられ、足腰や全身の関節に負担がかかっている可能性があるため背伸びなど、少し体を動かした方がよ
いそうです。

山田医院 医療事務 東川敏美

舌下免疫療法について

アレルゲン免疫療法はアレルゲンを投与することにより免疫寛容を誘導する治療法で現在日本においては皮下法と舌下法が保険診療として行われています。今回は舌下免疫療法についてチャイルドヘルス令和5年2月号から抜粋をします。アレルギー性鼻炎は増加していますが困ることとしては①学業、精神集中力の低下②口呼吸の原因③気管支喘息コントロール不良があります。治療のメリットとしては治療後も効果が持続で3年以上の治療により治療後も効果が持続します。気管支喘息への治療効果があり、子どものアレルギーの自然史を修飾できる可能性もあります。免疫療法開始にあたり①気管支喘息の急性増悪が3か月ない②気道過敏性のエピソードがない(運動誘発喘息や朝晩の咳き込みがない)が必要となります。日本においての舌下免疫療法製剤としてはダニはミティキュア、アシテアの2剤、スギはシダキュアの1剤です。治療の実際は舌下錠を1-2分保持して飲み込んだ後は5分間は飲食禁止。舌下錠を服用する前後2時間は激しい運動/入浴は避ける。体調が悪いとき、抜歯後、旅行中は服用しない。環境整備は継続とします。アナフィラキシーは稀ですが局所症状(口腔違和感、舌の違和感、耳のかゆみなど)は多く3割程度に認めます。この局所症状は15分程度で改善する、1か月程度でなくなります。効果発現には少なくとも6か月は必要でまた終了後の効果持続には3年間以上の治療が必要になります。スギでは秋までに導入したら翌年のシーズンには効果があるようですがダニについてはスギのようにドラマチックな効果はないようです。子供の将来を考えると適応があるときにはぜひとも舌下免疫療法を検討したいものです。

山田医院 医師 山田良宏