第17巻第9号(第200号)ー2|大阪市阿倍野区で内科・外科・小児外科なら山田医院にお任せください。

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山田医院だより

第17巻第9号(第200号)ー2

子どもの便秘…

誰もが経験のある便秘。本当に辛いですよね。大人の場合は自分で対処できる場合もありますが、赤 ちゃんや幼児の場合は難しいですね。乳幼児の便秘は便の回数が少ないことではなく、便の水分が少ない ことをいいます。

胃腸に消化吸収力がついてくる3・4か月ごろの赤ちゃんは繊維質の少ない母乳やミルクをほとんど体 内に吸収してしまいます。そのため便の水分が少なくなることがあります。これまでより便が硬い、毎日 出なくとも3・4日に1回排便があり機嫌がよいなら特に心配はいりません。

排便がなく肛門が切れた り、痛がったり4・5日以上排便がない場合はマルツエキスを使ってみてもいいでしょう。また、おなか のマッサージも効果的です。温かい手でやさしくのの字マッサージをしてみてください。

便秘がちな赤ちゃんは肛門を刺激すると便が出ることもあります。オリーブオイルに浸した綿棒を2㎝ ぐらい肛門に入れて出口を広げるように軽く動かします。強く動かしたり、毎日刺激すると肛門が切れる 場合もあるので注意しましょう。

1週間近く排便がない、おなかが張っている、母乳やミルクをほしがらない、悪臭のあるおならが出 る、というような場合は医師に相談してください。浣腸や緩下剤を処方する場合もあります。

ほとんどの 場合心配いりませんが、まれに先天的な疾患による便秘の場合もあります。1週間以上の便秘が何度も起 こる、痛そうに泣く、嘔吐する、顔色が悪くなるようなことがあれば病院へ行きましょう。

離乳食が終わってから起こる幼児の便秘の原因は、偏食や食事内容の偏りによるものが多くなります。 バランスの良い食事を規則正しく食べるように心がけましょう。野菜や果物、繊維の多い食品(豆類・海 藻・いも類)ヨーグルトなどを取り入れましょう。トイレトレーニングの失敗も便秘の原因になることも あるようです…。

幼児も乳児期同様、排便時に泣く、前かがみになって泣く、嘔吐する、おならが出な い、冷や汗をかいて顔が真っ青になるようなことがあれば腸の疾患の可能性もあるので至急受診しましょ う。

山田医院だよりも今回で200号!毎回どんな記事にしようかと悩みますが少しでも患者様のお役立てる ようこれからも私も勉強し頑張ります。

山田医院看護師 三栖佳子

200回記念号!!!

今回は山田医院便り200号と言うことでスタッフ全員集合!

私も山田医院に就職してもうかれこれ15年。幼稚園児だった末っ子ももう20歳になりました。若いマ マ?さんだったけど、先日おばあちゃんになりました。

100号記念の時既に働かせていただいておりま した。こんなにひとところに長く勤めたのは初めてです。専業主婦の期間を超しました!これは患者さん も先生もスタッフもとても良く、働きやすい環境だからと思います。ありがとうございます。

そして、200と言えば思い出すのはやはり、コレステロールの正常範囲ギリギリ笑、、、。

以前も 山田医院便りで話しましたが、私はコレステロールが高いです!自慢ではないですが、悪玉がぶっちぎり に高いですトホホホホ

最近は総コレステロール値より善玉(HDL-コレステロール)、悪玉(LDL-コレステロール)の値を見るようになりまし た。悪玉の正常範囲が60~119、今内服治療にて正常値に近づきつつあります。 コレステロールが高くても自覚症状がない為健康診断で指摘されても放置される方が多いのですが、その為リス クが高くなるので、年々上がるようなら食事や運動療法を気長に続けましょう。特に悪玉コレステロールが高い なら、肉中心の脂っこい食事、野菜不足などの影響が大きいので、食生活の改善は必要です。正しい生活 習慣を続けましょう。

私は続けれそうな事として、今、朝はスムージーを飲むことにしています。小松菜 や野菜をたっぷり入れた緑色のスムージー、なかなか美味しいですよ。そして、大好きなテニスを楽しん でいます。そして、もちろんお薬も、、、、、。

いつか薬を止めれる日を夢見ています!でも、山田医院はやめませんから笑

皆様これからもよろしくお願いします!

山田医院 看護師 冨嶋友子

更年期障害とは

女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の時期」のこ とをいいます。

40代半ば(月経異常・月経不順が続く方が多い)頃といわれています。もちろん、更年期 が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが50歳だといわれますので、45歳くらいが その目安といえます。更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的、精神的不調のことであ り、自律神経失調症の1つです。

全身的な症状:

ほてり、のぼせ、動悸、多汗、めまい、ふらつき、耳鳴り、倦怠感、むくみ、頭痛、 冷え、頻尿、尿漏れ、抜け毛など

運動器官系の症状:

肩こり、腰痛、手足のしびれなど

消化器系の症状:

嘔気、嘔吐、食欲不振、喉・口の中の渇きなど

精神的症状:

イライラ、不安、うつ、神経質、睡眠障害、意欲低下、記憶力の低下など

症状には、個人差があり、更年期を迎えほとんど気にならない人もいれば、日常生活も満足にできないひ ともいます。このような、更年期障害らしき気になる症状があらわれたら、一度病院に受診してみましょ う。

山田医院 看護師 川上啓

季節の変わり目の体調管理

もうすぐ暑い夏も終わり、過ごしやすくなる爽やかな秋が到来いたします。でも秋になると何故か体調を 崩しやすい。そう感じている方も少なくはないのでしょうか?

◆秋の体調不良はなぜ起こるのか

  • 夏の冷えによる疲れ:夏場の冷房や冷たい飲み物を飲み続けたことにより、体の冷えを引き起こし、胃 腸機能が低下したまま秋を迎えてしまうことが多いようです。
  • 乾燥:秋が深まるにつて、どんどん乾燥する空気。水分が不足すると、便秘や肌荒れ、のどの痛みなど 体調不良の原因となります。
  • 日照時間の減少:秋になると気温とともに日照時間も減少します。やる気がおきないなど、軽い気分の 落ち込みを経験する方が多く身体と心のバランスが崩れることがあります。

◆秋を健康で快適に過ごすために

  • 体を温める:暖かい飲み物(味噌汁、スープ)などで体を温める。お風呂に入るときは、シャワーだけ でなく、お湯にゆっくりとつかることもお勧めです。
  • 水分を積極的にとる:秋は夏に比べると喉の渇きを感じにくくなりますが、ミネラルウォーターや白湯 (水を沸騰させて冷ましたもの)がお勧めです。
  • 太陽の光を浴びて運動する:散歩がてらウォーキングを積極的に取り入れましょう。特に朝の太陽を浴 びながらのウォーキングがおすすめです。早朝の太陽を浴びることで、自律神経の働きを高めることがで きます。

山田医院 医療事務 杉山恭子

『おなら』

「ぶ~」 「あら、失礼しました」

親しい人の中ではこんな会話もあるかもしれませんね。実は人知れず「おなら」について悩んでいる方も 多いかも…

「おなら」については中々他の人には相談しづらいですよね。

「おなら」とは何だと思われますか? 実は成分の99%は窒素や水素、二酸化炭素など無臭のもので す。では、なぜ臭いがあるのでしょうか?

臭いの元は残りの微量な成分の腸内で異常発酵した「悪玉菌」のウェルシュ菌などが作り出しています。 特に、便秘や胃腸の調子が悪い時は「悪玉菌」が増え「おなら」が出やすくなります。また、「善玉菌」 のビフィズス菌などを増やすのも良いかと思います。

「おなら」の原因としては、就寝中に口を開けて空気を飲み込んでいる場合や、食事の時よく噛まずに空 気を一緒に飲み込んでいる場合が原因と言われています。1時間に5~6回も「おなら」がある場合は医 師に相談された方が良いですよ。余談ですが、海外では食事中の「おなら」より「げっぷ」がマナー違反 となるそうです。ご注意を!

山田医院 看護師 橘智子

若年女性の裂肛について

裂肛は肛門から約1.8cm内部にある歯状線という部位から肛門周囲の皮膚へかけての肛門上皮の損傷により生じたび らん、裂創、潰瘍の総称であり俗に「切れ痔」といわれています。

余談となりますがこの歯状線の奥は解剖学的に内 胚葉由来で、歯状線の手前は外胚葉由来で、それぞれ神経支配あるいは上皮まで異なっておりたとえばがんの発生に おいてもどちらに発生するかで術式も変化することがあります。

裂肛の約80%は肛門の後方、次に前方に発生する ことが多くなっていますが、同時に多発することもあります。切れ痔は男性よりも女性の方が多く、20-40歳代に多く なっています。単に排便時に肛門が裂けるだけのことが多いのですが、クローン病、結核、HIV感染などの全身疾患 に伴う症候性裂肛があります。この場合は潰瘍が非常に大きくなったり特異的な裂肛であり一般的ではない裂肛を見 かけたときは何らかの全身疾患がないか注意が必要です。

急性裂肛は浅い裂創であり排便時に少量の出血や疼痛を伴 います。急性裂肛のみでは手術になることはまれです。慢性裂肛はこれを繰り返すことで潰瘍となった状態で裂創部 位の周囲は硬化、肥厚して肛門ポリープや見張りいぼを認めることがあります。また肛門狭窄をきたすこともありま す。

慢性裂肛は投薬の効果が乏しくなり手術の対象となることも多くなります。裂肛の原因は固い便やそれを排泄す るときのいきみあるいは下痢があります。なお、肛門の血流は後方においては他の部位の半分程度とも言われており 裂肛が肛門後方に多い原因の1つとなっています。

保存的加療としては便通の調整です。便秘というよりも硬便が問 題でありまず便を柔らかくするために水分並びに食物繊維が大切です。一般にはカフェインあるいは炭酸がある飲料 水を除いて1日に1.2リットルは摂るようにしましょう。特に便の先端が硬い人は水分摂取で容易に治癒します。

その 他、肛門の衛生(入浴、座浴)、坐薬などの外用剤の使用が大切です。器質的な肛門狭窄をきたした場合には手術の絶 対適応となります。肛門管がんなどは痛みが強いこともあり裂肛と間違えることがあります。排便時の痛み、出血が ある場合には主治医と相談をしましょう。

山田医院 医師 山田良宏