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山田医院だより

第14巻第12号(第167号)

高血圧治療のガイドラインについて

2014年4月公開予定の日本高血圧学会の新しい高血圧ガイドラインが我々の間では話 題となっています。このガイドラインは現在のガイドラインである2009年度版以降 に発表された我が国のエビデンスを取り入れて日本人のエビデンスに基づくガイド ラインを目指しているようです。ディオバンの論文偽造問題もありましたが透明性 を求めるために利益相反のある企業をすべて序章に記載する予定であり作成過程も オープンとなっています。

今回のガイドラインで注目される点としては

①家庭血圧 をより重視するようになった。

②降圧目標を一部変更した。

③第1選択からβブロッ カーを除外した。

④糖尿病合併患者さんの高圧目標を据え置いた。

⑤脳血管疾患患 者さん、慢性腎臓病合併患者さんの取り扱いを整理した。

などがあります。

家庭 血圧については従来は1回以上(1-3回)と幅を持たせていた回数を原則2回の測定と して平均値をその時の血圧値として用いることになりました。降圧目標としては若 年・中年では今まで130/85mmHg未満でしたが140/902mmHg未満となりました。な お、臓器障害を伴うことが多い後期高齢者については140/90mmHg 未満から150/90 mmHg未満となりました。ただし忍容性があれば140/90mmHg未満を目指すように なっています。特に合併症がない場合の降圧剤の第1選択としてはCa拮抗薬、ARB 、 ACE阻害薬、利尿薬の4種類となりました。ただしβブロッカーについては心疾患合 併患者さんには積極的適応となっています。その他疾患別により特別に勧める薬剤 を設けていますがその中から心房細動に対するARB/ACE阻害薬の積極的適応は除外と なり(何を使用してもよい)、新しい疾患として骨粗鬆粗症ならびに誤嚥性肺炎が 加わり共にサイアザイド系利尿剤あるいはACE阻害薬が積極的適応となりました。近 年増加傾向であるARB+利尿剤あるいはARB+Ca拮抗薬などの配合剤については第1選択 として位置づけは見送られました。その他今回のガイドラインでは降圧剤を使用し た高血圧治療の進め方についても言及しています。合併症関連の降圧目標としては 糖尿病合併高血圧については世界的には緩和の方向になっておりたとえば米国では 140/80mmHg未満、欧米でも140/85mmHg未満と引き上げられたものの日本におい ては欧米に比べると脳卒中が多いことから130/80mmHg未満と据え置きになりまし た。脳血管障害を伴う高血圧では病期に応じての降圧目標が設定されました。慢性 腎臓病では蛋白尿(-)の非糖尿病患者さんでは140/90mmHg未満、蛋白尿(+)で あれば130/80mmHg未満となりました。その他妊娠期あるは授乳期における投与可 能な降圧剤については詳しく記載されるようになりました。 一般に高血圧でもなく正常でもないいわゆる正常高値血圧(130-139/85-90mmH ) の場合には明らかな異常ではないために医療機関においても経過観察となっていた ことが多いのですがこの段階から脳血管心疾患の強いリスク因子となることがわ かっています。この段階から生活療法が大切となります。

基本的な生活療法として は

①禁煙、②節酒(男性で大びん1本/日以内、③運動(1日30分以上の有酸素運 動)、④減量(標準体重を目標に)、⑤減塩(6g/日未満)、⑥果物、野菜の積極的 摂取、魚の積極的摂取、コレステロールを減らす)などが大切になります。

4月改定 のガイドラインについては今までの方針とは大きくは変わりませんが細かな点でい ろいろと変更あるようです。また不安点等がありましたらかかりつけ医師に相談を しましょう。

山田医院 医師 山田良宏

マスクで予防対策

先日、中国メディアでちょっと気になる記事が掲載されました。 「PM2.5対策か!?・・(省略)

韓国のネット上に防毒マスクをかぶって地下鉄ホームの椅子に座って いる女性の写真が投稿された。大気汚染対策だと思われる云々・・」 PM2.5とは中国で大量発生している有害物質で、肺の奥深くまで入りやすく人体に悪影響を及ぼすも ので、中国では死亡者もでています。お隣の韓国はもとより、日本にも偏西風によりPM2.5が飛散 し、各地で影響を及ぼしています。対策のひとつとしてマスクの着用が挙げられますが、どれでも良いと いうわけではなく、PM2.5に対応した「N95規格」のマスクを選ぶ必要があります。飛散する時期 は黄砂の時期とほぼ同じ(2~4月)なのでそれに合わせて予防したいですね。(防毒マスクは行き過ぎ ですが・・(汗) ちなみにマスクには「家庭用」「医療用」「産業用」と大きく三種類に分かれています。 私たちになじみのある「家庭用」のマスクには花粉用、インフルエンザ用など様々な種類があり、今の時 期ならインフルエンザ予防にマスクを買う方が多いのではないかと思います。(余談ですが、インフルエ ンザはウイルス感染するので、装着する前と外した後は手を十分に洗ってください。)用途に応じてマス クを選び、きちんと予防対策をして、新しい年を健やかに迎えたいですね!

山田医院 医療事務 川村理恵

耳鳴りについて

今回は患者様からリクエストのあった「耳鳴り」について勉強してみました。耳鳴りはほとんどの人が一 度は経験し、不愉快な思いをされたことがある症状です。一時的に起こる耳鳴りはまだいいのですが、慢 性的に「キーン」とする音が耳から離れなくなると.(考えただけでもぞっとしますが・・・)かなりのス トレスになることは間違いありません。また本人にしか聞こえないため理解されないことも多く一層スト レスが増してしまいます。(まれに他覚的耳鳴りといって聴診器のようなチューブを使って患者さんと医 師をつないでみると医師にも聞こえる耳鳴りもあります)そんなわずらわしい耳鳴りにはいろんな症状が あり、原因も様々です。 ①    生理的に起こる耳鳴り(加齢によるもの) ②    ストレスで起こる耳鳴り(自律神経の乱れなどが原因) ③    病気が原因の耳鳴り(内耳、外耳の病気、高血圧、脳、血管の病気、聴神経の病気などが原因) その他耳管周囲の筋肉が原因という説や外有毛細胞という細胞の障害という説もあります。また、肩こり や、歯のかみ合わせ、視力低下なども影響します。耳鳴りは通常、命に関わる症状ではありませんが「病 気」が原因の場合は放置していれば取り返しのつかないことになる場合もあります。頭痛、めまい、難聴 などの症状を伴っていたり、耳鳴りが続いているようであれば病院での検査を受けましょう。病気が原因 の耳鳴りであれば病気が治癒またはコントロールされれば耳鳴りも徐々に改善されていきます。しかし耳 鳴りの原因は人それぞれで原因がわからないこともあるため慢性化した耳鳴りは改善し辛い症状ともいわ れています。そのため、ずっと耳鳴りを意識していたら精神的ストレスはかなりのものになりますので 「受け入れる、耳鳴りと共存していく」というスタンスに代わると不思議と耳鳴りがさほど気にならなく なることもあるようです。耳鳴りの治療法には薬物療法、音響療法、心理療法、理学療法、電気刺激法、 人工内耳、民間療法、漢方薬等などがあり、詳しくは病院を受診し専門医と相談されることをお勧めしま す。以上です。少しはお役に立ちましたでしょうか? 今年もあとわずかとなりました。健康に気を付けて清々しい新年を御迎えください。

山田医院看護師 中島早苗

乾燥注意!!

いよいよ今年もあとわずかとなりましたー!そして、寒い日が続き乾燥する季節がやってきましたね~ 肌がカサカサになったり、喉が乾燥したり、、 なぜ冬は夏などよりも乾燥するのでしょうか??

その原因は飽和水蒸気量に関係しているそうです。飽和水蒸気量とは小学生の理科で習うもので、空気 中に溶け込める最大の水蒸気量のことです。この量は気温が下がると低下するため、気温の低い冬場は とくに空気が乾燥するのです。また太平洋側は冬になると季節風が吹き、この風は日本海を渡るとき大 量に水蒸気を吸収し、日本の山に当たり日本海側に雪を降らせます。雪を降らせた後の風は、水分が少 ないので乾燥した風になるのです。 喉は粘膜に覆われていて、空気中の雑菌やウイルスが体内に侵入するのを防いでくれています。ところ が乾燥して粘膜を覆う粘液が固まってしまうと働きが悪くなりウイルスを排除する機能が低下、つまり 乾燥すると喉が痛くなりやすいのは、ウイルスや細菌が喉に付いて炎症をおこすからなのです。そし て、免疫力が落ちて風邪やインフルエンザのウイルスにも感染しやすくなります。 お肌などの美容面だけでなく健康面でもトラブルがおきやすくなってしまいます。 乾燥を抑えるにはやはり加湿が1番です!加湿器をおいたり、洗濯物の部屋干しなど色々とやり方はあ りますが、塗らしたフェイスタオルを下げておくだけでも十分加湿効果はあるそうです。その場合、た たんで干したり置いておくのではなく、広げた状態でハンガーなどに下げておき、空気にあたる表面積 が増えることで空気中に水分が含まれやすくなるそうです。元気に年を越せるように体調管理には気を つけましょう!!

では、みなさん良いお年をお迎えください~

山田医院 医療事務 平賀怜奈

ドライアイ

ドライアイは、目の疾患の一つ。「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患で、眼不快感や 視機能異常を伴う」と定義されています。涙の量が少なくなったり、成分が変化する事により、眼球の 表面が乾燥し、傷や障害が生じる病気です。膜上の涙液は、油層、水層、粘液層で構成され、いずれか の要素が欠乏しても安定性が崩れドライアイとなり、 主にテレビ、コンピュータの画面を見る行為等 による目の酷使、冷暖房による空気の乾燥化、コンタクトレンズの装着により発生が増加するといわれ ます。 コンピュータ作業によるドライアイは、画面を凝視し瞬きの回数が減少することによると考え られていて、また、コンタクト装着によるドライアイのうち、ソフトコンタクトでは表面から涙液の蒸 発量が増すため症状を引き起こします。現代人は目を酷使する事が多く、一般的なオフィスでは約30% がドライアイと言われ、 コンタクトレンズを装着していると、その率は約40%と更に上がります。 症状としては、目がゴロゴロする 光がまぶしい 目の痛み 視界がかすむ 10秒間以上目をあけていられ ない 目の乾き 目が重たくなる 視力の低下 結膜炎など、目の感染症にかかりやすくなる ようです。  また、予防として、 長時間のデスクワークを避け、毎時間おきに目を休める。目を静かに瞑り、蒸し タオルをかけると良い。加湿器や濡れタオルなどで湿度を上げる。特に冬場の暖房使用時には乾燥を避 ける。意識してまばたきをする。 エアコンの風が直接当たる場所での作業を避ける。 タバコの煙を避 ける。 パソコンのモニタはOAフィルターを使用し、室内照明や日光の映り込みを避け、自分の目の高 さより低い位置に設置する。 コンタクトレンズの使用時間を短くする。パソコン使用時にはなるべく コンタクトレンズを外す。と、良いようです。 年末年始、暖房のきいた部屋で、長時間のテレビの特 別番組に、集中したり、年賀状を、用意したりと、目を酷使してしまいそうですが、気をつけたいと思 います。今年も、10日ほどになりました。1年間、ありがとうございました。新しい年も、どうぞ、よ ろしくお願い致します。 お正月、食べすぎ、飲みすぎ、気をつけましょうね(^o^)

山田医院 事務 中西美鶴

☆12-1月の診療について

年内は12月30日午前までで年始は1 月4日から診療です。

☆順番取りシステムについて 順番取システムi-Ticketを導入していま す。

携帯からでも順番を取ることが出来 ますので子ども連れの方等は特にご利用 ください。http://paa. jp/ t/116101/にアク セスして下さい。詳細はこちら

☆乳幼児健診、予防接種について 毎週水曜日午前中は予約で行っておりま す。

希望者は事前に電話あるいは窓口で 申込みをしてください。

☆インフルエンザワクチンについて 10月から開始します。 ☆ヒブ、小児肺炎球菌について できるだけ2か月からの接種を!

☆日本脳炎ワクチンについて 接種を再開しています。詳細は受付まで。

☆ロタウイルスワクチンについて 2種類のワクチンを扱っています。 14週までに接種を開始する必要があります ので希望者は早めに連絡ください。
当院においては在宅医療も行なっております。