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夏の子どものスキンケアについて 夏季は皮膚トラブルが多くなる季節です。スキンケアがとくに大切です。子どもの皮膚はすべすべとしていて弾力もありますが、医学的には成人に比べると薄くて柔らかくまた弱いのが特徴です。また汗腺の数が成人と同数であるために汗をかきやすい状態でありまた深いしわが多いために汚れも溜まりやすくなっています。 その上子どもは自分で清拭をする事はできないために皮膚が傷つきやすい状態となっています。夏場のスキンケアのポイントは皮膚を清潔に保つ事、乾燥を防ぐ事(夏場でも!)、紫外線対策の3点が重要です。洗い方ですが、親の手を使用して洗うのが最も刺激が少なく強さも加減できますが首、脇などは汚れがたまりやすいためにタオル等の使用が必要です。とくに1歳以下の子どもは手を使用して洗う方がいいでしょう。 石鹸についてはベビー石鹸が安心のようですが、この石鹸は新生児を対象に皮脂をよく落とせるように作られており通常の石鹸と同程度の刺激性のこともあり注意が必要です。人の皮膚は弱酸性であるために理想としては皮膚の酸性度を維持する事が大切です。石鹸はアルカリ性であることが多いために酸性である液体製品(ボディーシャンプー)はこの点で使いやすいといえます。ただし刺激が強い事もあり注意も必要です。薬用 乾燥のスキンケア(保湿)に使用する薬は大きく分けて2つあります。1つは油性成分を配合して水分の蒸散を押さえ込む働きをするもので代表的なものとしてはワセリンやプロペトを使用します。もう1つは吸水、吸湿によるモイスチャライジング効果を持つヒルドイドなどを使用します。ワセリン/プロペトは冬季の乾燥が目立つ時期には特に効果的ですが夏場は汗の蒸散が妨げられて汗疹を誘発する危険もありますので注意が必要です。ヒルドイドはとくに夏場にお勧めですが短時間で乾燥するために効果も短時間になる短所もあり何度も塗る必要があります。なお、子どもには尿素含有の薬は刺激が強い事からあまり使用しません。スキンケアの回数は1日に3回程度が大切です。 塗り方ですが指先にクリームをつけて体に点在させて左右対称性に、またしわとは平行に輪を描くようにします。できれば腕などは端から広げる感じで塗ります。忘れやすい場所は耳たぶ、耳の後ろ、目の周り、口の周りです。紫外線対策ですが、母子健康手帳からも日光浴の勧めの項目はなくなりました。外出は太陽高度の低い時間に合わせて午前10時から午後2時は避けましょう。紫外線防止クリームも大切です。 なお、汗疹(汗疹)ですがキラキラと光沢がある水晶様汗疹の場合には汗をこまめに拭き涼しい環境にする事で自然に治ります。ただし、額、首、脇、肘、胸背部などに多発する赤くて軽いかゆみを伴う紅色汗疹の場合には炎症が生じているためにステロイド剤を必要とすることもあります。この紅色汗疹は化膿するといわゆるあせものよりとなることがありこの場合には抗生物質等が必要になります。基本的には室内では風通しのよい環境(室温20−24度、湿度50−60%程度をめやす)を作るように心がける必要があります。なお汗をかいた後にはすぐにふき取るようにしてできれば着替える事ができたら理想です。その他夏場になるととびひ、虫刺されなども多くなります。毎日のスキンケアは面倒で大変ですがスキントラブルを減らすためにもがんばりましょう。 山田医院 医師 山田 良宏 |
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