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山田医院だより
       

1:高齢者の肺炎について
2:ウイルスへの抵抗力を高める
2:ポピュラーな病気・じんましん
3:上手に水分補給
3:新型インフルエンザ:第2波に向けて
4:新型インフルエンザについて
 

 水曜日午前中の
検査についてのお知らせ


水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。

なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

経鼻内視鏡検査を
入れました!

昨年から鼻からの内視鏡検査(胃カメラ)ができるようになりました。

高齢者の肺炎について

高齢化に伴って高齢者肺炎も増加しているようでその多くは誤嚥が原因とされており、再発しやすいのが特徴です。この誤嚥性肺炎は繰り返すために治療のみならず予防が大切になります。誤嚥性肺炎とは嚥下障害があるために喉、鼻周囲、口腔内などに常在する病原体が唾液などの分泌物とともに気道に入り込んで気道内に感染し肺炎と言う感染症を起こすものです。この誤嚥は食事中に誤って食物が気管内に入り込むことよりも夜間など寝ている時に知らず知らずのうちに細菌を含む唾液などが気管内に入り込む不顕性誤嚥が原因となる事が多いと言われています。高齢者では喉頭の位置が下がっておりまた嚥下筋力が低下している事、脳梗塞後遺症などが多い事など老化により誤嚥する頻度が多いと言われています。この様な理由のために食事をしていない状態〔胃漏からの経管栄養〕でも誤嚥性肺炎が生じるのです。嚥下のためにリハビリテーションでは明らかな肺炎の減少は認めていませんが口腔ケアにより肺炎の発生は抑制されていると言われています。ただ口腔内ケアのみでは完全に抑制はできず鼻の中等の菌も肺炎には関係している事を示唆しています。一般におこなう嚥下の評価としては嚥下が30秒間に何回できるかを調べる方法があります。30秒間に3回未満では嚥下機能は低下していると考えます。〔30秒間につばを飲み込む回数が3回未満では嚥下機能低下と判断します。〕その他に内視鏡あるいは造影剤を使用しての精密検査もあります。誤嚥性肺炎予防には口腔ケアが大切であると述べました。口腔内には肺炎の原因となる病原性細菌叢が存在しやすくなっています。特に唾液分泌量が低下して口の運動が低下すると自浄作用が低下して、また乾燥が進むとさらに肺炎の原因菌が増加すると言われています。口腔内細菌叢はバイオフィルムというバリアを形成していますので単なる消毒薬では効果がなく歯ブラシなどを使用して機械的に除去する事が大切です。乾燥がよくないので日ごろから保湿ジェルなどを使用して常時の保湿を心がける事が大切です。なお、残存歯はきっちりと磨き、剥離した上皮、痰、舌苔、食物残渣などは除去して粘膜を清掃する事が大切です。口腔ケアの回数等についての規定はないもの個々の口腔内の状況に応じた対応が必要になります。なお、誤嚥予防には頭位挙上なども重要であり栄養低下、筋力低下、意識低下なども誤嚥を増やすために注意が必要です。なお、食物としては唐辛子の入った辛いものが有効で肺炎の予防になります。薬としては降圧剤のACE阻害剤、脳梗塞既往の人にはシロスタゾール等の薬が有効であるとも言われています。なお、肺炎時には抗生物質を中心とした治療が大切になりますが、予防の1つに肺炎球菌ワクチンがあります。現在日本において使用されているワクチンでは肺炎原因の肺炎球菌の80%はカバーできるといわれており、一般には65歳以上の高齢者に対しての接種が勧められています。このワクチンは約5年間は効果が続き肺炎による死亡を30%近く低下させます。アメリカでは65歳以上の高齢者には保険でカバーされており接種率は70%と効率である反面日本では自費であるために5%程度になっています。インフルエンザ感染に伴う肺炎等についても肺炎球菌は重要な原因菌の1つになるのでまたこのワクチンの接種も必要かもしれません。

山田医院 医師 山田 良宏

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