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喫煙と内科的疾患について インターネットではタバコはボケ防止になる等の真偽が定かでない情報も出回っていますが、喫煙はやめることによって病気と早死を予防できる最大の原因です。医師はタバコを吸っているすべての患者さんに対して強く禁煙を勧めるべきであり、禁煙指導は医師の重要な責務といわれています。、、、、、が実際にはなかなかできていないのが現状です。この度は当院においても禁煙外来を行うための届出をして今後は禁煙に対して保険診療が可能となりましたので今回は喫煙について考えてみました。日本においての喫煙は成人男性においては現在では欧米諸国の2倍程度の39%といわれています。女性については若年者を中心に20−30%程度の喫煙率があります。欧米先進諸国では1960年代から情報提供を始めており、喫煙率の大幅な減少に成功して肺がんをはじめとする喫煙関連疾患による死亡率を低下させてきました。タバコの価格は欧米では日本の2−3倍しています。日本においてはタバコ税を10%増税するとタバコ消費は2%程度減少するものの税収は7%増加するといわれています。タバコ価格の引き上げは青少年、低所得者等においてより敏感である事から増税によるタバコ価格の引き上げは青少年および経済的弱者をタバコの害から守ることにつながると考えられており、今後の情勢に期待されています。タバコの煙には約60種類の発がん物質、約200種類の有害物質、4000種類以上の化学物質が含まれており、喫煙に伴い空気中に広がり、これが健康の被害になるといわれています。一般に有名であるのは喫煙と肺がんですが、喫煙は肺がんのみの危険因子ではなく「口腔、咽頭、喉頭、食道、肺、膵臓、腎盂、膀胱、鼻腔、副鼻腔、肝臓、胃、腎臓、子宮、骨髄性白血病」に発がん性があると報告されています。大腸がん、乳がんについては可能性が示唆されていますが喫煙との関連性ははっきりとしていません。研究の進んでいる肺がんについてみると喫煙のリスクは男性で4.5倍、女性で4.2倍であり、喫煙年数が長くなるほど、また1日の喫煙本数が多くなるほどリスクが高くなることがわかりました。また禁煙してからの年数に応じてリスクは少なくなる事がわかりました。がん全体で見ると、喫煙によりがんになるリスクは男性で1.6倍、女性で1.5倍でした。なお、自分がタバコを吸わなくても周りで吸うために間接的にタバコの煙を吸う受動喫煙についても肺がんのリスクが上がることは証明されました。他のがんについてもリスクは高くなると思われます。タバコとがんは有名ですが、がん以外の病気としては肺気腫、心筋梗塞、抗血管障害(脳梗塞、脳出血)、胃潰瘍、歯周病などが深く関連しています。血圧についても測定前の喫煙を行うと上昇するものです。日常的には舌に黒い苔が付着している方を多く見受けます。喫煙により唾液は粘り気が強くなり歯石の付着も多くなり、口臭の原因ともなります。喫煙習慣はニコチン依存症であり本人の意志の力だけでは長期間の禁煙ができる人はわずかであるといわれています。2006年に始まった保険診療から3年ほど遅れましたが当院においても開始予定です。保険適応においては適応する方の規定があり期間も12週間、5回の通院という縛りもあります。禁煙を希望する方はまた一度、診察時に医師、看護師にお尋ね下さい。 山田医院 医師 山田 良宏 |
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