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山田医院だより
       

1:歯科領域からの医科疾患について
2:あなたは他の人より疲れやすい?
2:夏はこまめに水分補給を
3:ホースセラピー
3:ことばの発達
4:離乳食の進め方
 

 水曜日午前中の
検査についてのお知らせ


水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。

なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

経鼻内視鏡検査を
入れました!

昨年から鼻からの内視鏡検査(胃カメラ)ができるようになりました。

歯科領域からの医科疾患について

歯科と医科は学部も国家試験も異なるためにまったく独立した専門家の様に思われがちです。確かに医師にとっては歯科の事は虫歯でさえもほとんど全くと言っていいほどわからないのが現状です。ただし最近話題の歯周病、摂食ならびに嚥下リハビリ、緩和ケアにおける口腔ケア、噛み合わせの異常から来る頭部痛などは歯科と医科が重なり合う部分です。歯周病とは歯と歯肉の間に介在する溝(歯肉溝)に主として口腔内の常在菌であるグラム陰性偏性嫌気性菌が感染する事により惹起される感染症です。一般には歯科医師以外が歯周病の特定をする事は困難ですが歯周病を疑うときのサインとしては@強い口臭がある。(歯周病菌は独特の悪臭を発する。)A多数の歯がぐらつく、B歯茎が頻繁に腫れる、C歯が急激にすいてきた、D生態に明らかな炎症所見がないのにCRPが高い、E肥満ではないにもかかわらずインスリン抵抗性がある。などです。この歯周病は単に口の問題ではなくメタボリックシンドロームの合併症であり虚血性心疾患(心筋梗塞など)など動脈硬化性病変の危険因子として知られるようになりました。糖尿病合併患者さんは歯周病の治療によって低下するHbA1cの値が平均0.5-0.7%程度であり、最大で1%前後になります。(HbA1cを1%下げることは網膜症や腎障害、脳梗塞あるいは心筋梗塞を30%程度予防できることに相当します。)なお、最近では軽微な慢性炎症が血管病変の進行を導くといわれておりますが、この炎症の指標を見る1つであるCRPは歯肉炎においては軽度高値を示しており、この炎症の点からも歯肉炎は動脈硬化に対する危険因子であるといわれています。歯肉炎は遺伝的背景に糖尿病、肥満、喫煙、ストレスなどの環境因子が加わり発症する生活習慣病といえます。単なる口の問題として放置する事は問題で歯科と医科との連携での治療が必要です。なお、脳血管疾患あるいは悪性疾患などの重篤な疾患においては原疾患に対する治療が中心となり口の中については放置される事が多いのですが口腔内環境が悪化すると、口腔乾燥、口内炎、歯肉炎、歯周炎、虫歯、歯牙の脱落等が起こり菌血症、誤嚥性肺炎などのリスクが多くなるといわれています。この予防のためには口腔内ケアは大切であり、特に在宅患者さん等の重篤でかつ自由が利かない方については専門家である歯科衛生士の助けが必要であるといわれています。実際に在宅で診ている方においても歯科衛生士による訪問指導を受けている方は多くこのような方については誤嚥性肺炎等の問題は大変少なくなっているのが現状です。その他かみ合わせの異常により頭部痛が生じる事は歯科領域では認識されているようですが医科においての認識は低く、片頭痛、緊張性頭痛と診断をされている例も多いようです。自然なかみ合わせで下あごあるいは上あごが前方にずれる等はかみ合わせの異常の可能性もあり頭部痛等がある場合にはあらかじめ医師に説明をしておく必要があるかもしれません。医科は歯科の知識に乏しい面はありますが上記の歯科疾患の心配がある場合にはかかりつけの医師に相談の上で歯科の受診も必要かと思います。

山田医院 医師 山田 良宏

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