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花粉症について 2006年のスギ、ヒノキ科花粉飛散量は少量であり、2007年はやや多く飛散しました。では今年2008年はどうでしょうか、、東高西低の様相で大阪においての予想は2月20日頃で例年よりもやや少な目の飛散と予測されています。花粉症の治療といえば症状に対して服薬を行なう事が一般的です。一般用医薬品(OTC)を薬局で購入して花粉症の季節のみ使用する場合も多いと思います。現在アレルギー性鼻炎を持つ患者さんの25から30%はこのOTCを利用しているといわれています。最近ではスイッチOTC化といい今までは医療機関で処方していた薬剤を処方箋なしで薬局でOTCとして購入できる薬剤が多くなってきました。いままで効果が高いといわれていた「エージーノーズ」という点鼻薬は一般医薬品としてはインタール点鼻薬として処方されている薬剤のOTCですが、「エージーノーズ」にはインタールが半分量含有されていただけでした。最近登場したスイッチOTCはこれとは一線を画しています。「パブロン点鼻Z」は医療用のザジテン点鼻薬と同量、「パブロン鼻炎カプセルZ」は医療用ザジテンカプセルと同様、また「ハイガード」はアゼプチンと同様の薬剤です。これらのOTC化した医療薬品はかなり古い薬剤で効果も弱い面がありますが効果としては十分な人もあります。今後はこれらのスイッチOTC化は進むと考えられており利用する人も多いと思いますが効果が不十分等ある場合には医療機関の受診が必要です。現在の花粉症の薬物治療には本格飛散前治療(初期治療)と本格飛散後治療があります。数年前から話題となった初期治療は花粉の飛散予想日の1−2週間ほど前から抗ヒスタミン薬を服用しておくと飛散時期には症状が軽くなるというものです。ただしこの治療においても飛散ピーク時には症状がつよくなるために飛散時期には症状に応じた加療が必要になります。一般にはくしゃみ、鼻漏型や鼻閉、充全型などのタイプに分けてまた症状に応じて軽症、中等症、重症、最重症と分けて治療方法を変えます。基本的には抗ヒスタミン薬あるいは抗アレルギー薬、点鼻薬が中心ですが症状が強い時にはステロイド内服薬(セレスタミン、プレドニン)などを使用します。最近では鼻閉に対してシングレア、オノンなどを使用することもあります。1回打てば症状が1シーズンなくてすむと言われた注射はケナコルトAという注射ですが1回の注射では効果は3週間程度といわれており3回ほど接種が必要な事があります。問題は副作用で3から4週間ほど副腎機能が低下すると言われており月経の異常やその他ステロイドによる肥満、高血圧、白内障等の問題もあり当院においては施行しておりません。なお、治療以前の花粉アレルゲンの除去あるいは回避のセルフケアが最も重要でありこのセルフケアにより発症時期を遅らせたり、症状の軽減が可能です。一般の花粉症予防グッズとしてはマスクとメガネです。マスクについては一般に織り目が細かいものほどよいと考えがちですが、花粉の粒径は比較的大きく、マスクを通る空気の流路が屈曲していれば捉えられるので目の細かさはあまり重要ではないようです。顔面にフィットして息がしやすいもの、衛生面からは使い捨てのものが良いようです。価格と性能は全く一致しないようです。なおマスクの中に当てガーゼをいれて適宜ガーゼを交換すると花粉の鼻腔内への進入予防の効果が高くなるようです。メガネについてはゴーグルタイプのものがよいと言われています。なお空気洗浄器機が屋内での花粉症対策グッズとして各種販売されていますが花粉は重く短時間で床に落ちるので空気洗浄機が花粉を除去する事は不可能で掃除が大切になります。なお、スプレー(アレルクリン花粉カット)なども花粉の付着を抑制して除去しやすくするために使用する価値があると言われています。その他鼻洗浄器は効果的なグッズです。なお、花粉症の根本的な治療は免疫療法ですが、現在日本においては皮下注射法のみで当初は1週間に1回程度の通院が必要であり、また最短でも5年間ほどかかる等の問題がありあまり広くは行われていません。現在治験段階ですが舌下免疫療法と言う方法も行われており今後は花粉症の治療も大きく変わるかもしれません。 山田医院 医師 山田 良宏
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