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山田医院だより
       

1:毛虫皮膚炎について
2:高血圧を予防しよう
2:事務職員の自己紹介
3:梅雨の時期も熱中症に注意
3:食中毒とその予防
4:出産の現状について
 

 水曜日午前中の
検査についてのお知らせ


水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。

なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

毛虫皮膚炎について

 今年はこの毛虫皮膚炎が多く皮膚科でない当院にも多くの方が受診されました。幼稚園では比較的短期間に流行、同時に水痘の発症もあり当院には水痘あるいは毛虫皮膚炎か分からないから受診した人も多くいました。また成人においても「庭の掃除をしてから湿疹が出来た!」「何も変わったものを食べていないのに湿疹が出来ました!」「湿疹が出来て肝臓が悪くないか調べて欲しい!」などさまざまな訴えで受診されました。この皮膚炎は別に毛虫を触っていないくてもまた服をつけている部位にでもできるために悩ましいものです。また単に皮膚炎だけのようですが、この痒みはたまらなく強いようでかきむしるためにその部位に伝染性膿化疹(とびひ)ができたり、また不眠になったりする事もあるようできっちりとした対応が必要です。毛虫は小さなからだに多数の毛がついており大変危険な感じを受けますが実際にかぶれる毛虫あるいは刺す毛虫は毛虫全体の中では約2%程度のようです。特に成虫になっても皮膚炎を起こすのはドクガ類だけです。このドクガ類の成虫も羽の粉(燐紛)に毒があるのではなく幼虫の毒針毛がついているために皮膚炎を起こすようです。この有毒な毛虫は大きく分けて毒針毛(ドクシンモウ)という細かい毒毛を持つタイプ(ドクガ、チャドクガなど)と毒棘(ドクトゲ)を持つタイプ(イラガなど)があります。毒針毛の皮膚炎は痒みが中心で毒棘の皮膚炎は痛みが中心です。今回話題となっている毛虫皮膚炎の主役はチャドクガです。このチャドクガですが名前とおり茶の葉がすきで茶、椿(つばき)、山茶花(さざんか)の葉を食べます。チャドクガは年に2回ほど幼虫が発生します。4−5月頃と8−9月頃です。この時期に幼虫の毛から皮膚炎を起こす事が一番多いようです。ただし、さなぎあるいは卵、成虫にも毒針毛がついているために皮膚炎を起こす事はあるようで常に注意は必要です。このチャドクガの幼虫は全生育期間を集団で生活を営んでいるようです。この幼虫は大きくなってもせいぜい2.5cm程度で黒と橙色の縞々模様で数10匹が葉の裏に並んでいる事を見かけることがあります。長い毛がありますが、これは毒針毛ではなくこの間に実は長さ0.1mm程度の50万ほどの細かい毛(毒針毛)があります。この毒針毛を幼虫は人の気配等があると飛ばすようで、そのために直接この毛虫に触らなくても皮膚炎が起こる訳です。この毒針毛は風で飛ぶ事もあるために洗濯物について皮膚炎を起こす事があります。また薄い服は毒針毛が突き抜けるので服を着ていても中に皮膚炎ができることもあります。このチャドクガの駆除ですが、幼虫が小さくまだ1枚の葉に群がっているうちに対応する事が大切です。基本的には4月中下旬、8月上中旬が駆除の好機であり、樹木全体に広がったら駆除は困難です。幼虫は殺虫剤に弱いので園芸用殺虫剤で容易に駆除できます。ただし、幼虫が死んでも毒針毛は残っているので注意が必要です。なお、毒針毛が皮膚についた時の症状ですが、直後はなんともありませんが(イラガなどの毛虫による毒棘による痛みの症状とは違う点です。)数時間から1−2日後にかけてかゆみを伴う赤い斑点が出来ます。この痒みは強く放置すると2−3週間ほど続くようです。この皮膚炎はアレルギー反応に伴う症状であるから一度も感作されていない人(初めてさされる人)あるいは減感作された人(何度も刺されて逆にアレルギー反応が起こらなくなった人)には皮膚炎が起こらないようです。また人によってはさされてすぐに反応を起こす人(即時型アレルギー反応)、刺されて1−2日してから反応を起こす人(遅延型アレルギー反応)、あるいは両者の人があるようです。刺されたところにアンモニアをつけたらよいといっておしっこをかける人がいますがアンモニアは効果がありませんのでやめましょう。万が一刺されたと思ったらガムテープで刺されたと思う部位の皮膚にべったりとくっつけてはずす事を繰り返して毒針毛をとりましょう。(これは効かないという先生もいますが)その後すぐに皮膚炎のある部位にはステロイド剤を塗布して内服として抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)の服用が必要と思います。これからまた毛虫が多くなりますのでお互い気をつけて生活をしましょう。

山田医院 医師 山田 良宏

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