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山田医院だより
       

1:性感染症の現状について
2:動脈硬化を防ぐ
2:ジェネリック医薬品とは
3:糖尿病について
3:爪について
3:事務職員の自己紹介
4:ヒト・メタニューモウイルス感染症について
 

 水曜日午前中の
検査についてのお知らせ


水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。

なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

性感染症の現状について

 HIV感染症をはじめ、性感染症が世界的に増加しており大きな社会問題となっています。この背景には性の自由化、性風俗の変化、性行為の多様化といった風潮が根底にあります。性感染症は10種類以上ありますが、すべの医師が診断した場合に保健所に届ける必要があるのは梅毒とHIV感染症のみです。その他の一部の感染症については全国約920の届出指定医療機関のみが届出を行っています。疾患の動向を個別に見ると梅毒は以前に比べると激減していますが、女性の性器クラミジア、男性の淋菌感染症は増加しています。クラミジアあるいは淋菌は性器以外にも口腔内への感染も広がっており、オーラルセックスなど性行為の多様化が関連しています。女性あるいは男性においてもクラミジアは症状がないことも多くこのために性感染症が広がる温床になっています。なお、性感染症は一般的にセックスパートナーが多いほど、また女性では人口妊娠中絶の既往を有するほど、性交時にコンドームを使用しないほど、初回性交年齢が若いほど感染頻度が高くなっています。性行為の低年齢化が顕著になったのは1999年頃で、現在においては高校生の性交経験率は男子で27%、女子で30%程度と言われています。なお、高校生の8割は高校時代に性交経験を持つことを肯定的にとらえています。性感染症の予防対策はコンドームの使用など個人の自己管理と性教育の徹底です。コンドームの使用は近年少なくなっています。日本においては性的パートナーが多いほどコンドームの使用率は低下しており(欧米では逆で性的パートナーが多いほどコンドームの使用が多くなる)またコンドームの出荷量も年々減少しているようです。コンドームを使用することが性感染症の予防になる事は知っていても女性の場合はパートナーとの関係性を重視する事から、男子の場合は使いこなしの不安から実際にはコンドームを使用しないケースも多くなっています。これについては着用する事の指導だけではなく着用によるメリット等のイメージ定着化などの支援をしていく事が大切です。なお、性感染症の治療上の問題としては抗生物質耐性菌が多くなってきており治療に難渋することもあります。では、もっとも有名なHIVについて少し細かく見てみます。HIVは日本では1985年にはじめて報告されて以来、着実に増えて続けており、現在は感染者は1万人をはるかに超えました。HIVは現在、日本においては年間1300人程度増えております。男女比を見ると95%は男性であり、圧倒的に多くなっています。また感染経路は同姓間性的接触が全体の90%以上です。なお、地域で見ると圧倒的に都市部に多く特に首都圏、近畿、名古屋地区が中心になっているようです。年零層では25歳から39歳が中心になっています。HIVの検査はスクリーニング検査と確認検査があります。スクリーニング検査は偽陽性(本当は陰性であるのに検査上、陽性となったもの)が0.3%程度有るといわれています。保健所等で検査をして陽性となっても偽陽性がある事を理解しておく必要があります。なお、感染してから検査に引っかかるまでの期間は22日程度と言われています。では、どのような時にHIVの感染を疑うかと言えば、基本的に他の性感染症(梅毒、クラミジア、淋菌など)の感染があるとき、免疫低下を示す時です。現在、HIVは以前言われていたような死ぬ病気ではなくなっています。だだし早期の発見が大切で一生涯服薬が必要な慢性疾患です。なお、HIVの治療は日進月歩であり、またかなりの専門知識を必要とする事から基本的には専門医療機関で行う事が大切です。HIV患者の感染拡大を防ぐ事が大切ですが、患者は自分自身がHIVに感染している事を知ると性的接触を自ら減らす事は多くの研究で判明しています。この点でもいかに早くHIVを発見するかはHIVの治療のためにも、また感染予防の点からも大切なことです。一般診療所ではあまり考えない事ですが、偏見を持つことなくHIV等の性感染症について考えるようにしています。なかなか性感染症についての相談は難しい事も有りますが皆さんから気軽に相談を受ける事が出来るように心がけていますのでお気軽によろしくお願いします。

山田医院 医師 山田 良宏

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