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食物アレルギーについて 食物アレルギーの症状は皮膚、腹(消化器)、胸(呼吸)あるいは全身に出現します。原因としての食物は卵、牛乳、小麦などのほかに穀物、野菜、果物、、、などいろいろとあります。食物アレルギーの有病率は乳児では5から10%(全体でみると1から2%程度)といわれています。摂取後症状が発現するのは30分以内、1から6時間後、12時間後の3つにピークがあります。食物を摂取してから2時間以内に症状が出現するものは「即時型」といわれております。重篤な症状を起す事もあり注意が必要です。2時間以上してから症状が出現する場合は「非即時型」といわれています。食物アレルギーの症状としては蕁麻疹、皮膚の紅斑など皮膚症状が最も多くついで喘鳴あるいは咳嗽などの呼吸器症状があります。なお食物アレルギーを発症する時期は0歳児に発症する事が圧倒的に多くなっています。乳児発症の食物アレルギーにおいては殆どの人ではアトピー性皮膚炎を伴っています。(アトピー性皮膚炎の人においては食物アレルギーを全例に伴ってはいません。)食物は鶏卵、乳製品、小麦が3大原因です。(以前は鶏卵、乳製品、大豆が3大原因といわれていました。)なお、年齢によって原因は変化します。6歳までは鶏卵が1番多く次いで乳製品ですが7歳以上では甲殻類が一番多くついで果物、そばなどになります。なお、アレルギー体質については遺伝も示唆されております。一般に食物アレルギーのけんさとしては皮膚テストや血液検査でIgEを測定する事が多くなっています。おのおののアレルギーをIgE抗体の量で示したものがRASTです。このRASTでは0から6までの7段表示で六が最高値です。ダニ、花粉などの吸入抗原については症状とRASTはよく相関しますが食物については注意が必要です。RASTの値が0だからアレルギーがないとか逆に3だからアレルギーがあるとか簡単には判断できません。RASTが5,6の強陽性の時にはアレルギーの可能性は高いといえますがそれ以外の時には判定は難しいといわれています。(なお卵白、小麦、牛乳についてはRASTが高いほどアレルギーの可能性は高い傾向がありますが大豆、米については一定の傾向はありません。)なお、一般に食物アレルギーは治るといわれています。特に鶏卵や牛乳が抗原で乳幼児期など比較的早期に発症して症状が軽い場合には自然治癒する可能性が高いといわれています。(6歳頃までには70から80%は治ります。)なお、乳幼児期以降に発症する食物アレルギーは原因としても鶏卵や牛乳ではなく果物やそばなどが多くなり治りにくいといわれています。なお、食事に付いて気をつけることとしては加熱することによりアレルゲンが減弱するといわれています。過熱の温度は高温ほどアレルゲンが減弱することから「ゆでる」よりは「揚げる」が良い方法です。なお卵、牛乳、食肉、果実は加熱の効果がありますが小麦、ナッツ類は高温でもアレルゲンは減弱しないので注意が必要です。なお、除去食の際に注意をする事は栄養障害にならない事です。卵は良質のたんぱく質を含んだ理想的な食品です。代替には大豆、肉、さなか製品の2種類以上を摂取することが必要です。牛乳についてはたんぱく質については卵と同様ですがカルシウムについては乳児期にはアレルギー用ミルクが必要です。なお、小麦については栄養面では問題ありません。なお、運動と食物アレルギーの関係について注目されてきた疾患として「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という疾患があります。ある特定の食物を食べた後に運動をすると全身の蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下などの激しいアレルギー症状が出る疾患です。一般にはあまり知られていないために正しく診断されない事もあり繰り返している患者さんも多いようです。男子に多く初発年齢は約10歳です。関連する食物としては小麦製品とかに、エビなどの甲殻類が大部分です。食後2時間以内の運動で発症するといわれています。発症した際には早期の治療を必要とします。やはり予防が大切で原因となる食物はとらないことが大切でまた食事後2時間出来れば4時間は運動をしないことです。なお、平成13年4月から食品衛生法に基づき卵、乳、小麦、そば、落花生が加工された食品については表示が義務化されました。アレルギーについては過敏になる必要はありませんが的確に判断をしてたのしく食事をしましょう。 山田医院 医師 山田 良宏 山田医院 医師 山田 良宏
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