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山田医院だより
       

1:身体表現性障害について
2:風邪の予防をしましょう
2:格差は6倍!
3:婦人科疾患の
  ポリープについて
3:ウォーキングの季節
4:子どもの喘息について
 
水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

身体表現性障害について

身体に症状があり日常生活に支障があるのに検査をしても特に異常がない。内科で「自律神経失調症」といわれていた病気ですが最近では「身体表現性障害」といわれる事が多くなりました。この「身体表現性障害」という言葉は1980年からアメリカ精神医学会の出した診断基準(DSM―V)から使われるようになりましたが、WHOによる国際分類(ICDー10)とは内容的に少し異なる部分があり、まだ一般的には広がっていません。この「身体表現性障害」ですがじつはいくつかの病気が含まれている疾患です。詳しい原因等については不詳ですがストレス、不安、葛藤などの心理的な要因が関与していると考えられています。以前に神経症、心気症といわれていた疾患の1つ、あるいはその範囲が少し大きくなったようなものです。身体表現性障害の主なタイプとしては以下の5つがあります。

身体化障害

検査においては特に異常がないにもかかわらず、30歳以前から頭部痛、腹部痛などの痛みや嘔吐、下痢などの消化器症状、月経不順、性欲低下などの性的症状などさまざまな症状が数年にわたり続き日常生活に支障が生じる状態で、女性に多いといわれています。

転換性障害

ストレスや葛藤などの心理的要因が原因となり運動の障害(声が出ない、歩けないなど)や感覚の障害(見えない、聞こえないなど)に置換わるもの。痙攣をおこす癲癇(てんかん)とは違った病気です。

心気症

検査で異常が無いにもかかわらず些細な身体の症状に対して癌やエイズなどの病気ではないかと心配し不安が続く状態。一般に言うノイローゼのこと。健康な人でも知人の病気をきっかけに心配となり医療機関に受診する事はありますが通常は異常が無い事を指摘されると安心しますが、この病気の場合には異常が無いと指摘されても心配が持続する事です。

慢性疼痛(疼痛性障害)

特定の箇所が長期間にわたり痛み続けるために日常生活において支障があるもの。検査においては明らかな問題はなくストレスなどの心理的要因が大きく関与しています。筋骨格系の疾患(椎間板ヘルニア、骨粗鬆症など)、神経症(帯状疱疹後神経痛など)、悪性腫瘍などに合併する事が多く、通常の消炎鎮痛剤のみでは効果が少ないといわれています。

身体醜形障害(醜形恐怖)

自分の容貌全体あるいは身体のある部分に対して「醜い」と確信をして他人がどれだけ否定しても考えを改める事が出来ない状態で不登校や出社拒否など社会生活に支障をきたす状態。こだわる部分は首から上が多く思春期から青年期の独身者に多くなっています。男女比は1:1となっています。美容形成を繰り返し受診する事も多いようですが、手術をしても改善しない事が多いようです。

その他に動悸、発汗、紅潮あるいは心臓神経症、心因性咳嗽など自律神経が関与している身体表現性自律神経機能不全などがあります。以上の身体表現性障害は従来は神経症と呼ばれていた疾患の範疇に入ります。この病気の根本的な原因は心理的ストレスといわれています。失恋、会社、家族においての対人関係や骨折など他の病気の発症など身体的要因その他として身近な人との死別、職場に置いての配置転換などが要因となっています。また、なりやすい性格としてはまじめで几帳面、責任感が強いタイプとなっています。治療については一般的には抗不安薬、抗うつ薬が中心となります。また心理療法などを併用する事も必要なことがあります。なお、うつ病あるいは統合失調症などに合併する事もあるので注意が必要です。周りの人からは「仮病」「怠けているだけではないか」等なかなか理解を得られない事が多い病気です。周りの人は決して気のせいであるなどとは認識せずに理解をしてあげてストレスを少なくする方向に持って行くことが大切です。



                                      山田医院 医師 山田 良宏

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