テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2004年9月20日発行:第5巻 第9号(第56号)
テキスト ボックス: 山田医院だより
テキスト ボックス: 母子の医療をめぐる諸問題
テキスト ボックス: わが国の出産数は昭和22から24年の第一次ベビーブームを除くと昭和48年の約220万人から徐々に減少し、平成14年では約119万人となりました。日本の分娩施設の特徴は診療所分娩が45%と多くを占めている事で、ややもするとマンパワーの不足となりがちな環境で胎児、新生児に関する周産期医療が高水準を保っています。周産期死亡率は世界で最も低くなっています。人工呼吸器の改良や人口肺サーファクタント補充療法の導入等により超低出生体重児といわれる1000g未満の児も多くが生存可能となりました。最近の出産の特徴としては多胎妊娠とくに3胎以上の超多胎妊娠が増加しています。超多胎妊娠を起こしやすい要因としては遺伝、人種的なものもありますが母体年齢の高齢化に加えて最も多い原因として考えられているものが不妊治療(排卵誘発剤の使用、体外受精・胚移植に代表される生殖補助医療技術(ART))です。超多胎妊娠の問題点としては母親合併症である妊娠中毒症、妊娠悪阻、貧血などの合併症が多く、また胎児に於いても早産、双胎間輸血症候群などの胎児異常の発生も多く周産期死亡率は単胎妊娠に比べると5から6倍高くなります。また多胎妊娠では脳性麻痺を含む神経学的脳障害の発生も高くなります。多胎妊娠の予防として不妊治療に於いては排卵誘発剤の改善、体外受精・胚移植における胚移植数を3個以内に制限、減数手術などが行われています。なお、多胎出産を含む、低出生体重児等のハイリスク出産が増えているなかでのわが国の対策としては周産期医療ネットワークの整備、総合周産期母子医療センターの整備が行われています。大阪においては和泉市に大阪府立母子保健総合医療センターがあり、母子医療ならびに出生後の小児の医療を含めた医療を行っており、大阪の母子医療の中心的な役割を行っています。なお、最近の医療の発達により胎児期から遺伝子異常を含めた先天異常の発見が進んできました。非常にあいまいなシステムあるいはプロトコールで母体血清マーカー検査、超音波によるスクリーニングが行われており母親が翻弄されるケースも多く問題となっています。特に日本では民法上も医療法上も胎児の存在が認知されていないために妊娠初期の段階では人工妊娠中絶等の問題もあります。これについては2004年4月に国際胎児病学会での胎児の医療のあり方について「胎児は出生した以後の小児あるいは成人と同じような取り扱いで診断や治療、科学的研究と検証を受ける権利があり、また医療が提供される対象として認知されなければならない」とされました。今後はこの点からもインフォームドコンセントや遺伝カウンセリングなどの拡充が必要となります。胎児医療について最近の話題としては胎児外科の発達があります。出生前に治療を行わないと出生後に大きな問題がある、母体の安全性と次回の妊娠が妨げられない事を条件に妊娠25週までに手術が行われる事がありますが子宮内に細いカメラを挿入して行う手術であるために手術は限られているのが現状です。この分野は今後はさらに発達する可能性があります。少産少子の社会が到来したために胎児、新生児医療の重要性はこれまで以上に高くなっているようです。
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

母子医療をめぐる諸問題

について

循環器系5つの

リスクファクター

新規スタッフの紹介

沖縄の健康長寿の秘訣

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赤ちゃんの脳の研究

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