テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2004年5月20日発行:第5巻 第5号(第52号)
テキスト ボックス: 消毒について
テキスト ボックス: 病院に入った時にする独特の消毒のにおい、手術前日に看護師さんから受ける毛剃り、外科医が手術前に靴を履き替えて10分程度ゴシゴシとブラシを使用し手洗いをしての手術、ICU入室前のスリッパの履き替え、病室入り口の粘着マット、入室前のガウン着用、これらについていずれかは皆さんも病院のイメージとして持っているのではないでしょうか?最近はこのような管理方法は変わりつつあるようです。つまり消毒方法については大きく変わってきました。消毒の歴史は紀元前1400年代の火炎殺菌にさかのぼる事が出来ます。消毒の考え方はまず熱による方法が先駆けとなり19世紀以降に細菌学が進歩してフェノール、ヨードチンキ、ホルムアルデヒド、アルコールなどの消毒薬が次々に認められるようになりました。以前はB型肝炎がある人、C型肝炎がある人等既知の病気がある人とない人により消毒方法を変えていたりしていましたが、現在では人により消毒方法を変える考え方は間違いであるといわれています。医療器具については使用方法によりクリティカル、セミクリティカル、ノンクリティカルと分けてそれぞれに対しての消毒方法が決まってきました。たとえば聴診器は傷の無い皮膚に接するものなのでノンクリティカルと分類され低水準消毒薬を使用する一方で胃カメラなどは正常粘膜に接するためにセミクリティカルと分類され高水準消毒薬を使用するなどのように人によって消毒方法を分けるのではなく使用方法等によって消毒は変わるようになりました。またスタンダードプリコーション(標準予防策)と言い生体にかかわるすべての湿った物質(血液、尿、唾液、汗、傷からの浸出液など)はすべて感染性だと考える方法で手袋の使用、手洗いを行うが基本になりつつあります。その他手洗いについては石鹸と流水を使用する日常的手洗いと区別して病室などで医療従事者が行う衛生手洗いも以前は薬用石鹸等を使用して流水で手洗いを行う事が一般的でしたが速乾式擦式アルコールを使用する方法が認識されつつあります。アルコールの使用は今までの消毒薬の使用等の比べて短時間でかつ効果が確実なので手指消毒のスタンダードとなりつつあり術前の医師、看護師の手洗いにも使用されつつあり以前のようにブラシを使用して10分程度行う事は過去の事となりつつあります。なお、以前は院内感染の感染源という観点から環境因子を重要視し、過度な消毒を行ってきた傾向がありました。現在は床や壁に付着している微生物が病院感染の原因となることは少なく医療従事者からの伝播による感染が多いと考えられており埃の除去、一般清拭、血液あるいは体液の確実な除去、水周りや水使用に関連する器具の管理、空調管理などに重点をおく傾向になっています。カーテンなども目に付いた汚れがあるときに清拭を行うようになりました。また消毒綿が感染源となった事例、輸液の分割使用からの感染、血管に留置しているカテーテルからの感染など医療器具からの感染も多くなっています。一般家庭においては通常の細菌は80度10分間の煮沸で一応は消失するといわれています。消毒薬は毒性などの面から使用しにくい場合にはこの80度10分間を試みてみましょう。
               山田医院 医師 山田 良宏
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

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