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テキスト ボックス: 第5巻 第3号
テキスト ボックス: 体の調節機能と漢方医学

体の調節機能のバランスがくずれると、いろいろな病的な症状が現れます。例えば風邪を引きやすい、気力が出ない、疲れがとれないといった漠然とした体調の変化もそのひとつです。高血圧や糖尿病といったいわゆる生活習慣病も、遺伝的な素因に精神的ストレスや食生活の偏りなど、複数の要因が複雑に関与しあって、血圧を調節するホルモンや自律神経、糖の代謝機能などに影響した結果起ります。他にも心身のストレスが胃潰瘍や便秘などの引き金になったり、更年期という女性ホルモンの変化がめまいや頭痛・鬱気分を引き起こしたりなど一見関係のない要因が病的な状態を誘発していることが少なくありません。西洋医学ではこのような体の調節機能は神経―免疫−内分泌の相互作用にあると考えます。神経からは神経伝達物質、免疫系からはサイトカイン、内分泌系からはホルモンが分泌されて、その量や種類の変化が情報となって相互に影響しあっているのです。これらは外界の様々な刺激に対して体を守り、正常な状態を保とうとする機能です。
一方漢方医学では、体のバランスを「気・血・水」という表現で評価しようとします。「気」とは形がないのに働きがあるもので生命エネルギーというニュアンスがあります。「血」は血液とその働きで末梢循環の意味も含みます。「水」は体液一般とその働きを意味します。臨床的な症状は気・血・水の過剰または不足、あるいはその流れや分布に異常がある状態の現れとしてとらえ、過剰な状態を「実」不足した状態を「虚」といい、実は減らし(瀉)虚は補って生体の調和をはかるのを治療の基本理念としています。気虚・血虚などに分類される症状は漢方治療の得意とするところで補剤が頻用されます。代表的なものには補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯などがあります。漢方薬は数種類の生薬の組み合わせで構成されていますが、補剤の特徴として人参・黄耆・当帰・地黄などを含む構成になっています。また補剤に分類されない漢方薬でも虚の症状に対して使いますので、その人その人の体質や症状に合わせたものを選んでもらいましょう。 
                        山田医院 受付(薬剤師) 古川 実加

らっきょう
1日4粒で血液サラサラ!!
「薤白(がいはく)」といわれ、古くから漢方薬の主成分として用いられてきたらっきょうは、ビタミンB1を活性化するアリシンを含む健康食品です。

薬効成分の硫化アリルは心臓疾患に有効!!
らっきょうは、特有の香りのなかにすぐれた薬効が隠されています。硫化アリルは血液の流れをよくし、血液を浄化して循環器系を調整してくれます。また、硫化アリルは、疲労回復のビタミンと呼ばれています。ビタミンB1の吸収を助けます。これが不足するとからだに乳酸がたまり、筋肉痛や腰痛などをおこすほか、心臓にも負担をかけてしまいます。

酢といっしょになると血液浄化作業が高まる!!
酢と組み合わせると血液を浄化する作用がいっそう高まり、効果的です。また、ビタミンB1を多く含む食品と食べ合わせると、B1の吸収力が高まります。ただ、塩漬けや味噌漬けにした場合、保存性は高まりますが、食べ過ぎると塩分のとりすぎになるので注意が必要です。
                     山田医院 医療事務 片山 真理子 
                                        
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