テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 花粉症について
テキスト ボックス: ヨーロッパのイネ科牧草、北アメリカのブタクサとともにわが国のスギ花粉は花粉症になりやすく「世界3大花粉症」と言われています。戦後に建材や治水の目的で北海道と沖縄を除いて全国の国有林にスギが広く植林されました。花粉産生力が強い樹齢30年以上のスギ林面積が多くなった1960年代後半からスギ花粉症は増えてきました。スギ花粉は直径が30μ程度と小さく軽くまたスギの幹が高く遠くまで飛散しやすく、花粉量も多く、また標高の高いところから低いところまで成育しているために開花時期が2-3ヶ月と長くなっています。また花粉自体の抗原量が比較的多く水に溶けやすく鼻の粘膜につくと多量の抗原が体内に吸収されやすいなどの多くの点からこのような流行になったと考えられます。花粉症はかつて20-30才台に発症する成人の疾患と考えられていましたが、花粉症に対する感作、発症は若年化しており10-30才台がピークになり幼少児においても診受けるようになりました。一度発症した人は60才以上にならないと自然治癒することは少なく患者さんの数は蓄積し、増加しているのが現状です。大気汚染の影響、食事内容の変化に伴う腸内細菌叢の変化、幼小児期の感染症が減少した事等種々の原因も花粉症増加の原因ではないかと考えられています。アレルギー疾患である花粉症は遺伝的な要因を持ち合わせていますが、環境要因やライフスタイルの占める割合が非常に大きいために子供に遺伝する可能性については否定できないとまでしか言えません。なお、花粉症の症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまりの三主徴に眼のかゆみを加えたものが最も頻度が高い症状となっています。その他の症状として咽喉頭症状としての喉の痛み、かゆみ、乾燥感など、皮膚症状としてのかゆみ、皮膚炎など、下気道症状としての咳、痰などがあります。一般に女性の方が男性よりも眼のかゆみ、喉のかゆみ、頭痛等の症状を強く訴える傾向があります。なおくしゃみや鼻水、眼のかゆみなどについてはスギ花粉の最大飛散期にもっとも重症となり鼻閉や生活の支障についてはシーズン後期に従って悪化するようになります。自律神経調節異常に伴う血管運動性鼻炎やアレルゲンが証明されない好酸球増多性鼻炎などとの鑑別が必要となることもありますが一般的には問診、皮膚テストや血液検査等のアレルギー検査、耳鼻科的な診察をすることによって花粉症の診断は行われます。治療については病型(くしゃみ、鼻水型、鼻閉型)と重症度(軽症から最重症)の組み合わせにより経口の薬剤と経鼻外用薬を使用する治療法が選択されます。最近では症状が発現する1-2週間前から抗ヒスタミン剤等を服用する初期療法が比較的行われるようになりました。以前一部の施設で行われていたステロイドの筋肉注射については副作用の問題もあり使用されなくなりました。その他アレルギー症状を引き起こす鼻粘膜をレーザー等で変性させて症状を起さなくさせる手術療法や根本的な治療としての免疫療法があります。ともに治療終了後しばらくして再発する可能性がありますが、治療により日常生活の改善は見込まれております。今年の花粉飛散量は昨年度の約10分の1程度と思われていますが花粉症がある人にとっては飛散量が多くても症状発現は起こりますので飛散前からのマスクあるいはめがねの使用をはじめとした花粉をできるだけ体につけないようにしましょう。

                  山田医院 医師 山田 良宏
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

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花粉撃退必勝法

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テキスト ボックス: 2004年2月20日発行
テキスト ボックス: 第5巻 第2号
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