テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2004年1月20日発行:第5巻 第1号(第48号)
テキスト ボックス: 放射線治療について
テキスト ボックス: 日本は世界で唯一の被爆国であるためか、患者さんは放射線という言葉に対して強い恐怖心があります。また癌の治療に於いては外科の医師が主導であり各科の医師が協力して相談をしてから治療を行う土壌も少ないようで放射線治療医師は諸外国に比べると非常に少ない状態です。ただし、最近は癌の治療に於いてはQOLといい治療に伴う身体的、社会的精神的なその人の人生の質に重点をおくようになり放射線治療は見直されるようになりました。放射線治療はレントゲンがX線を発見した1895年の翌年から始まったと言われています。当初は体表から見える腫瘍を対象に行われていました。20世紀初頭には1回に多量の放射線を照射したときに比べて数回に分けて照射する方が副作用も少なくまた効果もあることがわかり(分割照射)、この概念が導入されることになりました。また身体深部の腫瘍に対する本格的な治療はコバルトあるいはリニアックが発達した1950年以降のことです。放射線により細胞の核のDNAが損傷されるために細胞死が起こるとされていますが放射線で腫瘍が治る真の機序は現在でも分かっていません。ただし経験の積み重ねから以下のことが分かっています。@分割の方法を変えることにより腫瘍と正常組織に対する反応が変化する。A放射線で根治する腫瘍がある。B正常組織ではある線量まで照射しても副作用が生じない。今まで2次元の方向から治療していた方法を3次元の立体的に照射をすることが可能となりまた種々のITの開発により腫瘍周囲の正常組織への被爆を軽減して放射線を集中的に腫瘍に集中させる手技が開発されました。その典型例がガンマナイフでその他、原体照射法、定位手術的照射治療、定位的放射線治療などがあります。また通常使用するX線やガンマ線の変わりに身体のある深さの部位に到達すると突然大きなエネルギーを放出して消滅するような粒子線(陽子線、重イオン線)を利用した治療法も出現しました。ただしこの粒子線を利用する施設は設備が通常の数十から数百倍必要でありまだ一般的ではありません。なお、一般には抗癌剤を使用する化学療法を併用する方が放射線の効果は高い事が多くなっていますがその他に放射線の作用を増強させる薬剤の開発ならびに逆に正常組織を放射線から守る目的での放射線保護薬の開発も進められています。現在は肺癌、乳癌、前立腺癌、子宮癌、食道癌、頭頚部癌(口腔内癌、咽頭癌、喉頭癌、上額洞癌など)を中心に広く放射線療法は利用されています。ただし、前述のとおり放射線治療装置の発展があり、またEBMにより放射線治療が見直されてきていること、患者さんに優しい治療として(手術のように切除をしなくてもよい。化学療法などのように副作用に悩まされることがない。)放射線療法が見直されてきたことから今後は放射線療法は今まで以上に利用されることになると思われます。われわれ医師も放射線療法については今までの慣例上どうしても後回しにしがちですがこれからは正確な知識を取り入れて、またグループ医療を心がけることで最善の治療方法を考える時期にあると思われます。

                山田医院 医師 山田 良宏
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

放射線治療

について

子どもの食事について

癒しの繭

フロートカプセル

脳と集中力・やる気

3

長めの風邪症状には要注意!

子どもとペット

テキスト ボックス: 2004年1月20日発行
テキスト ボックス: 第5巻 第1号
       メニュー  Page1  Page2  Page3  Page4          
メニュー  Page1  Page2  Page3 Page4