テキスト ボックス: 人畜共通感染症
テキスト ボックス: 数年前に堺市で大流行した腸管出血性大腸菌O―157、アメリカでテロの1つとしてブレイクした炭疸、先日まで流行していたSARSなど世界を脅かしている病気は人畜共通感染症です。人畜共通感染症(zoonosis:ズーノーシス)とはヒトと動物の共通感染症です。詳しい定義としてはヒトと脊椎動物の間に自然に移行する疾病および感染症と言われています。動物からヒトに移るだけではなく、ヒトから動物にも移る感染症が含まれています。世界ではWHOが160程度のズーノーシスを指定していますが日本においては100種類程度、ペットに由来するものは25種類程度あると言われています。近年はオウム病、猫引っかき病、パスツレラ症などのズーノーシスにも注目が集まっていますが医療の現場においてズーノーシスはまだマイナーな疾患(医療関係者の認識がまだ薄い)となっています。ズーノーシスは数的にはヒトーヒト感染症よりも少なく、認知度も低くなっていますが、最近20年間に新たに発見・確認された病原微生物による感染症である新興感染症の40%近くはズーノーシスでありまた「新感染症法」の中の重症度の強いものの多くがズーノーシスとなっています。このズーノーシスの新たな問題点として本来はローカルな感染症であったエボラ出血熱などの感染症が交通手段の発達などにより全世界で発症する可能性が起こったことやペットについては飼育するペットの種類が変わり密輸出入も跡を絶たないことが問題となっています。我々の一般的な感染対策としては「ワクチンがあるズーノーシスは少ない」ことを念頭において飼育しているペットなどの情報について正しく理解することです。またペットの飼育については精神的にも接触の面でもある程度距離を保つことでしょう。なお、医療関係者もズーノーシスについての認識が低いことから不明熱あるいは体調が悪い等のことがあった時にはペットあるいはその他の動物との接触状況などを1年程前から経時的に記載して医師に提出したり、本や新聞で自分の症状が疑わしいと思われるズーノーシスがあった場合にはその情報源を医師に提出することも大切です。なお、具体的なズーノーシスの予防法15か条を示します。
@ペットから移る病気についての正しい知識を身に付ける。「知るワクチン」A飼い主は健康を維持(免疫力を高めておく)。B手洗い、うがいの励行。Cけじめとして一緒に寝ない、口移しをしない、食品のあるところに連れて行かない。D温厚なペットを選ぶ。E獣医師に相談をする。Fペットも定期検診を受ける。Gペットにワクチンを接種する。H家猫の爪は常に切る。I糞便などの感染源の除去。J飼育環境を清潔に保つ。K殺菌能のある空気清浄機を使用。L野生動物には触れない、飼わない。M飼育開始後は最期まで飼育を行なう。Nペットは人間ではない!と把握する。
 
                山田医院 医師 山田 良宏

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テキスト ボックス: 2002年9月20日発行
テキスト ボックス: 第4巻 第9号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2003年9月20日発行:第4巻 第9号(第44号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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