テキスト ボックス: ターミナルケアについて
テキスト ボックス: 「悟りとはいかなる場合にも平気で死ぬることかと思っていたのは間違いで、悟りとは如何なる場合にも平気で生きていることであった」とは正岡子規の「病休六尺」にある一説です。「死」を自覚してから初めて充実した「生」を過ごす事は哲学的あるいは宗教的にもよく言われることです。近年の医療の発展により悪性腫瘍は手術等にて完治することも多くなりましたが進行癌の存在あるいは癌などの再発などにより「死」を意識して生活をすることがまだまだ多い事も事実です。表題のターミナルケアとは悪性腫瘍などの身体疾患が悪化してこれ以上の積極的な治療を継続しても治療の効果が期待できずに死が避けられない患者さんと家族を含む周りの人に対して症状の緩和と苦痛の除去を中心とし生活の質の維持を目指した対応と言うことができます。このターミナルケアについては以前はホスピス病棟などが一部の病院にありましたが、最近では大学病院あるいは癌センターなどにも併設されているケースがあります。大阪では淀川キリスト教病院、湯川病院などにおいてホスピス病棟が併設されています。ホスピス病棟以上に注目されるのが在宅ターミナルケアです。在宅においてのターミナルケアは患者さんならびに介護をする家族の方の希望があることが第一条件であり、この条件に問題があるときには途中でトラブルから入院等になることが多いと思われます。なお、医療面においてはモルヒネ等を使用する疼痛緩和療法、酸素を使用する在宅酸素療法その他、点滴の利用、経管栄養の利用、尿道カテーテルの利用等いろいろな比較的高度な医療は最近では可能となり、ヘルパーさんや看護師さんの訪問等の助けはありますが根本的には家族の方のサポートが絶対的に必要であり精神的、肉体的に比較的大変な生活となります。当院を含む多くの医療機関が行なっているのはこのケアです。ターミナルケアで大きな比重を占めているのは心のケアでもあります。キューブラー・ロス博士はヒトが「死」についての宣告を受けた時の精神の経過状態として5段階に分けて説明をしています。すなわち「否認と隔離」、「怒り」、「取り引き」、「抑鬱」、「受容」です。通常はいろいろな精神的な葛藤を経て最期は「受容」して穏やかに亡くなる訳です。最近は病名の告知等が比較的すすみましたが現在でもなお告知がされていない場合は多く、治療上大変困ることもあります。なお、最近は「死別反応」という言葉を見かけます。これは愛する人もしくは親しい間柄の人との死別に対する心身の反応のことです。この反応の経過としては第一段階「予期悲観」:これは癌等の宣告を受けてから実際の死別までの期間の悲観です。これは実際には否認されやすく最期まで希望を捨てられないことが多くなっています。第2段階としては「衝撃」「無感覚」「疑惑」で死別後数日間から数週間程度持続するものでこの時期は唖然としていて無感動であり何をするにしても自動的に動いている状態です。第3段階としては「引きこもり」「抑鬱」の時期で4ヶ月から1年程度持続します。第4段階として回復となります。この段階まで数年間かかることもありますがそれ自体を病的とは考えません。最近はグリーフケアとして死別後の家族をフォローすることも考えられています。私自身、グリーフケアを含めて、心のケアについては今後とも勉強をしていきたいと考えている分野です。
                       山田医院 医師 山田 良宏

ターミナルケア

について

唾液が口を守っている!

急に腰が痛くなったら

痛い痛い

こむら返り

子どもと

タバコの害

テキスト ボックス: 2002年6月20日発行
テキスト ボックス: 第4巻 第6号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2003年6月20日発行:第4巻 第6号(第41号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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