テキスト ボックス: 臓器特異的自己免疫疾患について
テキスト ボックス: 免疫とは外部から体内に侵入してくる病気に対して認識をして排除する機構です。自分の体の成分を「自己」と判断して自分の体の成分とは異なるものを「非自己」と認識して「非自己」のみを排除する機構です。自己免疫疾患とは通常では認識されることがないはずの自己に対して過剰な免疫応答が起こり自己の臓器を攻撃するリンパ球が産生され臓器障害が起こる疾患です。この自己免疫疾患は全身に起こる全身性自己免疫疾患と特定の臓器が傷害される臓器特異的自己免疫疾患に分けることができます。膠原病といわれている関節リウマチ、全身性エリトマトーデス(SLE)などは全身に障害が起こり全身性自己免疫疾患といわれています。一方、橋本病やバセドウ病、自己免疫性溶血性貧血などが臓器特異的疾患といわれています。自己免疫疾患は遺伝的要素、環境要素、服薬、ホルモンの状態等により起こるといわれていますがはっきりとした原因はわかりません。遺伝についても遺伝子が全く同一であると考えられる一卵性双生児の一致率は30%程度でありこの遺伝のみでは説明できないようです。臓器特異的自己免疫疾患は内臓のみではありません。皮膚に水泡がたくさんできる天疱瘡、類天疱瘡などや目にできるサルコイドーシス、原田病、神経にできる多発性硬化症、ギランバレー症候群、内分泌腺にできる橋本病、アジソン病、1型糖尿病、内臓にできる自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、血液に起こる自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などいろいろな臓器に起こります。なお、この自己免疫疾患は1つだけ起こることもありますが、他の自己免疫疾患を合併することが多くあり、関連性が示唆されております。これらの自己免疫疾患の診断については各種の症状で病気が疑われると各種検査で診断は比較的つきやすくなりました。血液検査でわかる「自己抗体」を測定することで確定診断がつきます。逆に自己抗体がない疾患については診断がつかず原因不明といわれている病気が多いことが分かります。問題は治療法です。一般に自己免疫疾患ではステロイドの使用が考えられますが、臓器特異的疾患の場合には橋本病に対しての甲状腺ホルモン補充療法やバセドウ病に対する抗甲状腺薬の使用などステロイドを使用しない方法もあります。このような疾患については予後もいいと思われますがステロイドを使用しても効果がない場合などは難治性であることが多く抗サイトカイン療法などの新しい治療法が必要となり、今後の研究も必要になります。なお、当院のような診療所レベルでは自己免疫性疾患のある程度の診断は可能ですが、病気の確定診断ならびに合併症についての精密検査、治療法の決定などは専門的医療が必要となるために大阪府立病院、大阪市立大学附属病院、大阪鉄道病院などの専門医の紹介を行なっております。最近はテレビ等でいろいろと病気の話題を取り上げることが多いですね。我々、専門職が見ると全く違っていてもテレビで取り上げる病気はすべてが当てはまるような気がする人も多いでしょう。不安を感じることがありましたら、また診察時に尋ねてください。
                     山田医院 医師  山田 良宏
 

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テキスト ボックス: 第4巻 第4号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2003年4月20日発行:第4巻 第4号(第39号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ

水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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