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テキスト ボックス: 第3巻 第12号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2002年12月20日発行:第3巻 第12号(第35号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ

水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

 

学童を中心に行なわれていたインフルエンザ集団接種が任意接種となった1994年にインフルエンザの重要性とワクチンの有効性が軽視されたためにワクチンの接種率が激減しましたが、老人施設等での集団発生や超過死亡の増加などがマスコミで報じられて再びインフルエンザに関心が集まり、昨年からは65才以上の高齢者に対するワクチン接種の公的補助も始まりました。ワクチンについてはいつも有効性が問題となりますが、65歳未満健常者では発病に対して有効率70-90%、老人施設入所者の死亡率に対する有効率80%となっています。B型インフルエンザに対しての効果が少ない、幼小児の有効率が少ないなどの問題点はありますが基本的には予防接種の有効性は確立したと考えています。米国では50歳以上人は接種の勧告を行ない、また6-23ヶ月の乳幼児にも接種の奨励をしています。また妊婦には妊娠時期にかかわらず接種を勧めています。日本においては予防接種の数は増えていますが特に接種の目的等の決まりがありません。インフルエンザはA,B,C3種類あり臨床的にはA,B2種類が問題となります。予防接種にもこの2種類が入っています。一般にはインフルエンザに感染をして1-2日間の潜伏の後に突然の発熱(38-40)とともに筋肉痛、関節痛、頭痛などの全身症状が出現、その後引き続いて咳、痰、鼻水などの呼吸器症状あるいは下痢、嘔吐などの消化器症状が出現、7日程度で治癒する疾患です。通常の健常者では普通の風邪ではないこの強い症状ですが、特に問題なくこの経過で治癒します。ただし、高齢者、あるいは呼吸器疾患を持つ人ではインフルエンザによる気道の感染で気道の線毛上皮が損傷を受け2次的に細菌感染を起こすために肺炎を併発したりあるいは幼小児(特に1-4歳)では発症早期の意識障害、痙攣を起こす脳炎、脳症の併発を起こすことがあったり、筋炎などを起こすために問題となっています。このインフルエンザは飛沫感染といい患者の口から出た粒子を吸い込むためにおこります。低温、低湿度で安定しているために加湿暖房が必要です。ウイルス自身の感染力は強くありませんが、多種多様に変化するウイルスに対する抗体を我々自身が産生し難いために感染をしやすくなっています。手洗い、うがいは必要ですが、有効性については他の風邪ほどないといわれています。今年の予測では各種疫学調査では大きなウイルスの変化がなければA香港型(H3N2)が流行すると予測されていますが、大流行はないと考えられています。インフルエンザに対しては当院では上記の臨床症状を基に診断を行なっていますが、状況に応じては15分程度でウイルス抗原を検出するキットを使用し診断を行なっています。治療は発症48時間以内ならば抗インフルエンザ薬であるタミフルを使用しています。今年は12月中旬から当院においてもインフルエンザAが散発しています。インフルエンザの時にはボルタレン、ポンタール、アスピリンなどの解熱鎮痛剤を使用すると脳炎、脳症、ライ症候群などの問題が起ることもあり危険です。高熱がでた時、普通の風邪と違い全身症状が強い時は、勝手に解熱鎮痛剤などを服用せずに早めに医療機関を受診しましょう

                山田医院 医師  山田 良宏

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