テキスト ボックス: 過労死について
テキスト ボックス: テレビ等のマスコミでよく見かけるセンセーショナルな言葉である過労死について現状と問題点、原因となる疾患についての説明をします。過労死とは長時間労働等により脳、心臓疾患を発症した場合をいい、死亡した場合には限りません。なお、最近では過労による自殺に対して過労自殺と言う言葉もあります。過労死は働き盛りの中高年に多発することから問題となり、また労災保険の補償からも問題となっております。労災保険制度の補償としては療養補償、休業補償、障害補償、遺族補償などがありそれぞれ認定を受ける必要があります。過労死については50歳台の人が多く職種では管理職、事務職が多くを占めています。申請に対しては1/5〜1/7程度が認められています。過労死の認定ですが以前は発症直前の過重な業務が認定に必要でしたが平成13年度よ発症する6ヶ月前からの業務内容が加味されるようになりました。具体的には発症の6ヶ月間において@発症1ヶ月間に大体100時間を越える時間外労働があった場合あるいはA発症前2から6ヶ月間にわたり1か月あたり大体80時間を超える時間外労働があった場合となりました。この時間外労働は睡眠時間との関連があり、時間外労働が月に80時間とは睡眠時間が平均6時間程度に、月に100時間とは睡眠時間が平均5時間となります。長期にわたり睡眠時間が6時間以下では脳、心臓疾患の有病率、死亡率が高くなるといわれています。これを考慮した認定基準となっています。なお、身体的な負荷としては不規則な勤務、拘束時間の長い勤務、出張の多い業務、温度差があるあるいは騒音がある環境での業務との関連もあります。心理的ストレスとしては仕事の要求度(緊張が強く精神的集中が必要である)が高く、かつ仕事のコントロール(裁量権や仕事の自由度)が低いものほどストレスが多いと言われています。過労死の原因としては脳血管疾患(くも膜下出血、脳梗塞、脳出血など)や心臓疾患(心筋梗塞、不整脈など)があります。なお、突然死とは発症後24時間以内の死亡で全死亡の15%をしめます。そのうちで心臓突然死は全突然死の70%になると言われています。この心臓突然死の原因は心室細動などの不整脈でこれらは心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や心筋症などの心筋疾患、QT延長症候群などの遺伝的疾患などがあげられます。これらの疾患の多くは生活習慣病と言われている高血圧、高脂血症、糖尿病などの疾患のほかにアルコールの多飲、喫煙などの生活の習慣も密に絡んでおり過労死についてはこれらの生活習慣の継続による病気の発症よりも過労により病気の発症が早くなったと考えられます。過労死の予防としては時間外労働の削減で月45時間以下にする事が望ましいと思われます。次は年次有給休暇の取得、健康管理の徹底です。健康診断において指摘された高脂血症、高血圧、糖尿病などを放置する事は過労死の原因にもなります。健診での異常についてはかかりつけ医師あるいは産業医と相談をしましょう。
                     山田医院 医師 山田 良宏

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テキスト ボックス: 2002年10月20日発行
テキスト ボックス: 第3巻 第10号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2002年10月20日発行:第3巻 第10号(通巻33号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ

水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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