テキスト ボックス: 糖尿病予備軍について
テキスト ボックス: 糖尿病に移行する前段階の状態を糖尿病予備軍といいますが、この糖尿病予備軍は実はいろいろな病態を含んでいます。厚生労働省の報告では現在の日本において40歳以上の成人の約10%に糖尿病を認め、その約2倍の人に糖尿病の疑いがあると考えられています。今回はこの糖尿病予備軍についての説明をしていきます。糖尿病(空腹時の血糖値が126mg/dl以上あるいは負荷2時間後の血糖値が200mg/dl以上)でも正常(空腹時の血糖値が110mg/dl未満あるいは負荷2時間後の血糖値が140mg/dl未満)でもない人は境界型と言われます。この境界型の中にも空腹時のみが高い人(IFG)と負荷2時間後のみが高い人(IGT)に分けることができます。糖尿病への移行はIFGとIGTの両者ともほとんど同じと言われていますが心血管病変で死亡する確率はIGTで高いといわれております。このために糖尿病予備軍としてはIGTすなわち空腹時の血糖値は正常でも糖負荷すなわち食後2時間が正常よりも高値を示す群が大切になります。このIGTにおいて心臓あるいは脳の血管病変が多い理由としては以前にこの山田医院だよりで示した内臓脂肪症候群すなわちインスリン抵抗性の問題があります。IGTの多くではこのインスリン抵抗性があるために動脈硬化の進行があり、また同時に高血圧、高脂血症など他の動脈硬化の危険因子が加わる事も背景にあると考えられています。では、IGTすなわち境界型糖尿病と診断されたらどうなるのでしょうか?フィンランドにおいてのDPS研究、米国においてのDPP研究でかなり厳格な食事療法、運動療法で糖尿病への移行が抑制されたとの報告があります。どのような食事療法がいいのでしょうか?体重の適正化が大切です。特に30歳以上の女性の場合は一日の歩行が1万歩以下の場合は必要なエネルギー量は小学生低学年とほぼ同じになっています。特に22時以降の食事は油物をさけて量も少なくする必要があります。なお、外食ではランチや弁当風のものを選びましょう。これならば少量多品目なのできれいに残すことができます。なお、シチュー、ポタージュなど目に見えないのですが油の多い食事、酢豚等のように揚げてから炒める油を2段階に使用する食事も避ける必要があります。なお、現在臨床研究途中ですが血糖指数(GI)といいカロリーが同じでも血糖が上がりやすいかどうかが食品により異なっていることが分かりました。一般には消化のいい物や甘いものはこの血糖指数が高く血糖値は上昇しやすくなっているために消化のいいものだけを食べることも問題です。なお、おやつなどの間食に対する欲求に対しては温かい飲み物(お茶、紅茶など)でまぎらわしたり、ところてんやきのこ類などの低カロリー食品を食べることをお勧めしています。買物は食後に行きお菓子は買わないようにしましょう。なお、歩行は1日1万歩が目標ですが、この1万歩はだいたい200-300Kcalに相当します。(6枚きりの食パン1枚が160kcal)。万歩計は腰の周りにつけるべきですが、お腹のでている人はお腹の下につけると正確な歩数が出ません。横の腰につけましょう。血糖値は冬に上がる傾向は一般にあります。この暑い夏、糖尿病予備軍の疑いの方はしっかりと運動と食事に気をつけてください。
                     山田医院 医師 山田 良宏

糖尿病予備について

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テキスト ボックス: 2002年8月20日発行
テキスト ボックス: 第3巻 第8号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2002年8月20日発行:第3巻 第8号(通巻31号)
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水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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