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テキスト ボックス: 第3巻 第8号
テキスト ボックス: のどが渇く前の水分補給

 暑い日に、密閉された車の中に置きっぱなしにされて脱水症で小さな命を亡くしてしまう死亡事故のニュースが、毎年何件も報道されます。
 体の中に含まれている水分は、赤ちゃんでは体重の75〜80%、成人では55〜60%、高齢者では50%です。加齢とともに体に含まれる水分の割合は減っていきますが、それでも体の半分以上は水分です。しかし、私たちは水分がほんの少しでも不足状態になっただけで重大な健康障害が起こってしまうようになっています。
 
             水分欠乏率と脱水症状      

















健康を維持して生命を守るためには、絶えず水分を補給しなくてはなりません。私たちは、一般的に水分を飲水から1.5リットル、食物から0.5リットル補給しています。
特に飲水による摂取が重要となります。不足しないように補給していくには、気温や湿度が低い、部屋の空調がきいている、というように汗をあまりかかない時は、2時間ごとにコップ1杯の水分をとるようにしましょう。また、気温や湿度が高い環境でスポーツや筋肉労働をするときなど、大量に汗をかく時は、15〜20分おきにコップ半分から1杯の水分をとるようにしましょう。
「のどが渇いたら水分をとればいい」と考えている人が結構多いようですが、これでは遅いです。私たち人間はのどの渇きを感じることは、他の感覚に比べて鈍くできています。また、かなり汗をかくことが予想され、こまめに補給できない環境に入る前には、十分な水分補給をしておくとよいでしょう。大量に汗をかいた場合、体からナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどといったミネラル成分がかなり減少しています。このような時は市販のスポーツ飲料などで水分補給することをおすすめします。
                             管理栄養士 越後 和恵
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水分欠乏率

(体重に対する割合)

脱水症状

1%

のどの渇き

2%

強いのどの渇き、ぼんやりする、食欲減退、血液濃縮

4%

動きの鈍り、皮膚の紅潮、いらいらする、疲労、感情が鈍くなる、吐き気、感情の不安定

6%

手足のふるえ、抑うつ症、頭痛、脈拍と呼吸の上昇、体温上昇

8%

呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労増加

10〜12%

筋けいれん、失神、興奮状態、循環不全、腎機能不全

15〜17%

皮膚のしびれ、飲み込み困難、目の前が暗くなる、聴力損失

18%

皮膚のひび割れ、尿生成の停止

20%以上

死亡