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テキスト ボックス: 第3巻 第7号
テキスト ボックス: 家庭での食中毒予防 

腸管出血性大腸菌O157による食中毒発生後、学校や病院などは行政の指導がきびしく行われ、対応策が立てられた結果、集団給食などの食中毒は減少しているのに対して、家庭での発生件数は増加傾向にあるといわれます。
 食中毒の原因には細菌やウイルス、フグや毒キノコなどの自然毒、ヒ素などの化学物質によるものなどがありますが、圧倒的に多いのは細菌によるものです。

予防ポイント1
 細菌性食中毒は、細菌が食品の中で繁殖します。細菌は、海、山、土の中、動物の生体内などどこにでも存在します。例えば腸炎ビブリオ菌は海に存在し、魚介類を介して食中毒を起こします。魚介類を生で食べる日本人はつねにその危険性があるといえるでしょう。
 食中毒を起こす細菌にはワクチンがありませんから、自分で守らなければなりません。その一つとして、細菌に負けない抵抗力をつけることが大切です。食中毒に限ったことではありませんが、最も基本になるのはバランスのとれた食事をする、十分な睡眠をとる、適度に運動や休養をしてストレスをためない、これが食中毒予防の基本事項となるでしょう。体が健康で抵抗力があれば細菌が侵入しても発症しないですむか、発症したとしても軽症ですみます。現実に、同じ物を食べたとしても発症する確率は30〜40%の範囲内です。
 また、その上で帰宅後、食事前などふだんからしっかり手を洗う習慣をつけておくとよいでしょう。

予防ポイント2
 食中毒菌を「つけない、増やさない、殺す」が予防の3大事項です。まずは購入の際は@生鮮食品は新鮮な物を選び、表示のあるものは消費期限を確認するA購入した食品は、肉汁や魚などの水分が濡れないようにビニール袋などに分けて包むB冷凍や冷蔵か必要な食品はできるだけ最後に購入し、すぐに持ち帰り冷蔵庫・冷凍庫に入れるようにするなどを心がけましょう
 次に、二次汚染を防ぐために、特に注意したい調理器具がまな板、ふきん、スポンジです。まな板は木製の物は包丁の切り傷に菌がはいりこんでしまうため、食中毒予防のためには合成樹脂製がおすすめです。肉や魚用と野菜や果物用とに分けて使用するのがより安全ですが、できないときは、肉や魚を切った後のまな板は洗剤をつけてよく洗い、熱湯をかけて殺菌消毒するようにしましょう。ふきんやスポンジも同様に、熱湯消毒、日光に当ててまたは風通しのよいところでの乾燥がおすすめです。                            
                          管理栄養士 越後 和恵
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