テキスト ボックス: 内臓脂肪型肥満について
テキスト ボックス: 1980年代頃から研究が進み肥満は大きく2つに分けられました。リンゴ型体型を示す上半身肥満と西洋梨型を示す下半身肥満です。脂肪が蓄積する部位が内臓であるのが上半身肥満であり、皮下であるのが下半身肥満といわれています。まず、肥満症とは何でしょうか?見た目に太っているだけでは分かりませんね。日本肥満学会の定義によるとBMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が25以上の者が肥満と診断をされます。なお、この肥満のなかで「肥満が原因となる健康障害がある者」あるいは「内臓脂肪が100cm2以上ある者」が“肥満症”と診断をされます。なお、この内臓脂肪が100cm2というのは正確には腹部断層写真であるCT検査をして測定をしますが、お臍の周りのウエスト周囲で置き換えることができます。男性では85cm、女性では90cmとなっています。これ以上のウエストサイズがあると内臓脂肪が蓄積していると考えられます。このウエストサイズによる判定はウエストサイズ/ヒップサイズの測定、体脂肪の測定、皮下脂肪の厚さ測定などよりも優れていると考えられています。BMIが25以上で、男性では85cm、女性では90cm。これ以上あると内臓脂肪が蓄積していると考えてもよいでしょう。なお、内臓脂肪とはお腹の中にある大網、腸間膜等にある脂肪組織のことで、お腹やお尻の周りについている皮下脂肪とは異なります。ここに蓄積した脂肪細胞はサイトカインを放出しており高血圧症、高脂血症、糖尿病との関連が強く、しいては動脈硬化症につながっています。わが国においての内臓脂肪型肥満は中高年男性の4-5人に1人、女性の10-12人に1人となっています。明かな原因遺伝子はなく生活習慣が大きな要因となっています。食生活の特徴としては1)満足するまで食べる、2)緑黄色野菜を嫌う、3)甘い清涼飲料水、アイスクリーム、スナック菓子を好む、4)間食、夜食が多い等の特徴があります。また、運動不足、ストレス、喫煙等も関連しています。この内臓脂肪型肥満は動脈硬化に伴うあらゆる疾患の基礎になるために自覚症状がない時からの治療が必要です。糖尿病などの病気を発症した時点においてはお薬を飲むことが必要ですがまずは食事、運動の治療が中心となります。食事療法は運動療法と併用することにより一層の効果がでます。食事療法については上記1)から4)の反対のことをすればいいのですがその他にはゆっくりと噛んで腹八分目で抑えることが必要です。また野菜は1日300g以上を目標とし、緑黄色野菜を多く取りましょう。夕食はやや軽く寝る前には食べないようにしましょう。間食、アルコールはできる限り止めましょう。なお、砂糖は4人家族では月に1kg程度の使用が良いとの報告もあります。運動療法としては週に3-5日、1日30−60分以上の有酸素運動(ジョギング、ウォーキングなど)、しかも強度は自覚としてややきつめ程度に設定、週に2回程度の筋肉トレーニングを取り入れることも大切です。この様な運動療法が不可能でも1日歩数が7500歩以上では有意に内臓脂肪が減少することもありますので、できる限り歩く習慣をつけることが大切です。さて、皆さんもウエストサイズ(おへそ周り)を測ってみてはどうでしょうか?
                山田医院 医師 山田 良宏

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テキスト ボックス: 2002年6月20日発行
テキスト ボックス: 第3巻 第6号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2002年6月20日発行:第3巻 第6号(通巻29号)
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水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
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