テキスト ボックス: たばこによる健康被害
テキスト ボックス: 2006年には65歳以上の高齢者が20%を超えて世界一の超高齢社会になると見込まれている日本においては痴呆や寝たきりとなる方の増加も予想されています。健康寿命を伸ばしてまた生活の質の向上を実現するための健康つくりが必要となり厚生労働省が2000年に「健康日本21」という政策を打ち出しました。この中に喫煙に対する項目が取り上げられました。たばこ対策として@たばこの有害に関する情報提供、A未成年の喫煙防止、受動喫煙排除他のための環境整備、B禁煙希望者に対する支援となっています。たばこ煙は4000種類以上の化学物質を含みそのうち約200種類は発癌物質ならびに発癌促進物であることから健康に害があることは容易に理解できます。なお、実際の害としては肺癌、口腔・咽頭癌、喉頭癌、食道癌などの悪性疾患をはじめとして狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中、肺気腫、喘息などの慢性閉塞性肺疾患などの生活習慣関連病、また妊娠に関する疾患としては、不妊症、低出生体重児、流早産などその他歯周病等も関連があると言われています。喫煙による超過死亡は全死亡数の12%を占めるといわれており(毎日約444人が喫煙によって殺されている!)医療費についても全体の5%ほどかかっていると思われています。米国に比べると30年ほどたばこ対策が遅れていると言われ、現在では先進国で最もたばこを消費しています。米国では減少している肺癌は日本では増加傾向であり将来は米国を追い越してしまうといわれています。日本においての喫煙率は男性で50%強、女性で15%足らずとなっていますが中学生においては5%前後、高校生については男性で40%足らずという未成年者での増加と20歳台の女性の喫煙者の増加が問題となっています。なお、禁煙の効果についてですがいずれの疾患についても喫煙年数に関わらず禁煙効果は出るといわれています。慢性呼吸器疾患では自覚症状は1か月間で、虚血性心疾患では4年で危険率がなくなり、また脳卒中については2年で危険率がなくなるといわれています。なお、たばこは薬物依存症の1つであり、禁煙は困難ではあるが必ず治ると考えられています。欧米においては5Aアプローチ法(Ask,Advise,Assess,Assist,Arrange)のガイドラインがあり指導法がある程度確立しているようです。なお、近年ではニコチンガム、ニコチンパッチなどができていて禁煙に対しては今までよりも1.7倍は効果があるようです。ただ、漠然とした気持ちではなかなか禁煙が出来ないのも現状です。最近では禁煙に対する専門外来も各病院に出来ていて大阪では大阪府立健康化学センター等が有名です。私自身は喫煙をしないために禁煙の苦しみがわかりません。ただし喫煙の害が確立された以上は我々医療関係者は禁煙はいつでも遅くない事を念頭に指導をする必要はあると考えています。
                   

                山田医院  医師 山田 良宏

たばこによる

健康被害

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テキスト ボックス: 2002年4月20日発行
テキスト ボックス: 第3巻 第4号(通巻27号)
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2002年4月20日発行:第3巻 第4号(通巻27号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ

水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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