テキスト ボックス: 家庭用医療検査器具について
テキスト ボックス: 体温計を始めとして血圧計、体脂肪計など現在は医療機関を受診することなく家庭において測定できる器具が多くあります。これらの検査については医療について全く素人である患者さんが自分で測定するものなので検査で得られる結果についてもいろいろと考慮する面があります。今回は家庭用医療検査器具についての説明を各器具別にしていきたいと思います。
家庭用体温計
18世紀に体温計がはじめて利用され、19世紀中ごろから一般に体温計が使用されるようになり現在では各家庭に1個は存在する医療器具となりました。体温の測定は日本では慣習として腋の下で測定をしていますが、この腋の下での測定は日本、ロシア等世界においては数カ国しかなく欧米では口腔内あるいは直腸内での測定が行われているようです。以前から使用されているガラス体温計(水銀体温計)は皮膚の温度を面としてとらえて平均化するために測定値が安定していると言われていますが実測には時間がかかり10分以上の固定が必要です。15分以上の固定が必要という専門家もいます。なお、温度計に使用している水銀は工程作業中における環境問題があり今後は減少していく見込みです。電子体温計は体温を点としてとらえるために測定値のばらつきも多くまた数分で測定できる予測式体温計では測定値を予測するために外気が低いと体温が低めに出たりまた逆に繰り返して使うと体温が高めにでる等の問題点もあります。最近多くなってきた耳式体温計は赤外線法によって鼓膜からの赤外線を測定して体温測定を行いますが、鼓膜に赤外線を当てるのは難しく測定値のばらつきが多いようです。体温については平熱との差が1℃未満で全身状態が良好であれば病的でないと判断しても良いと考えれれています。
家庭用血圧計
現在使用されている家庭血圧計の多くがカフオシロメトリック法という原理を使用しており、精密度も5mmHg未満であるといわれています。測定部位による誤差が問題となっており手指あるいは手首での測定は誤差が多いために上腕での測定をする機種を勧めています。家庭での血圧測定は日常生活における血圧の動向をつかむことが出来るために投薬の必要性、体調等の判断に有用であると考えられています。測定に際しては5分以上の安静をした後、座位での測定が基本となります。なお、血圧測定用のカフは心臓の高さとし(ほぼ左乳頭の高さ)、きつすぎず、緩過ぎない程度で肘にかからないように巻くのがコツと言われています。測定時間としては@起床後30分以内・食前・服薬前・排尿後、A就寝前30分・食後・入浴後・排尿後を勧めています。なお測定ごとに血圧値は異なりますが平均を見るために1回目の測定値を取るようにします。なお、ガイドラインにより基準値は異なりますが、家庭血圧において135/80mmHg以上であれば高血圧があると判断できます。
体脂肪計
家庭用体脂肪計は生体インピーダンス法という原理を使用しています。この原理上、起床後は体脂肪率は高く出ます。このために体脂肪の測定は起床後2−3時間後が望ましく、また激しい運動、長時間の入浴後、大量飲酒後は値の変動を認めるために測定には望ましくないと言われています。この体脂肪率は糖、脂質代謝、肝機能、血圧等との関連を認めることから生活習慣病予防にも定期的な測定が望まれると思われます。           山田医院  医師 山田 良宏

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テキスト ボックス: 2002年3月20日発行
テキスト ボックス: 第3巻 第3号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
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水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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