テキスト ボックス: 重症急性呼吸器症候群(SARS)について
テキスト ボックス: 2002年11月に中国広東省で異型肺炎の報告があり、その後2月までに305人が発症して5人が死亡したとWHOに報告されていました。なお、2003年2月下旬に上海、香港等を旅行したアメリカ人がベトナム・ハノイで体調を崩して入院しました。3月上旬に約20人の医療スタッフが同様の症状を呈し、なお同時期に香港の病院スタッフが同様の症状を呈しました。3月15日にWHOが緊急旅行勧告を出し、その中でSARSの定義を示しました。日本においてはSARSを4月3日から新感染症として取り扱い香港、中国全土の不要不急の旅行を延期するように勧告を出しています。なお5月16日現在においての症例数は7739人であり死者は611人とされています。なお、日本においては先日、台湾の医師が感染後に関西地方を旅行していることが分かっています。このSARSの原因はコロナウイルス科の新しいウイルスが原因でSARSコロナウイスルといわれています。感染は飛沫感染と言われており患者さんのつば、喀痰、鼻水を通して感染すると言われておりある程度は患者さんと密接な接触が必須であると考えられていますが香港のマンションでの集団発生の例のようなこともあり調査が進められています。なお、潜伏期間は2―10日程度となっています。1)38度以上の急な発熱、2)咳、呼吸困難間などの呼吸器症状、3)発症10日以内に感染がある地域に旅行したものあるいは発症10日以内にSARSの患者さんとの接触があった、この1)−3)のすべてを満たす場合を「疑い例」と言い、疑い例のうちレントゲン写真で異常を認める場合を「可能性例」と言います。SARSについては抗生物質の効果はなく対症療法のみが治療となります。SARSのウイルスの感染力はインフルエンザよりも低くマスク、手洗い等にて予防の効果があると言われています。なお、家庭に於ける消毒としてはハイター、ブライトなどの漂白剤を50―100倍に薄めて使用することで効果があると言われています。なお、ベトナム・ハノイの例を見ても分かるように患者さんの完全な隔離を行なうことで流行は抑えること可能となっています。流行初期には死亡率は1―2%程度と言われていましたが、5月7日のWHOのレポートによると全年齢においての死亡率は14―15%であり、特に65歳以上では50%以上となっており、きわめて予後の悪い疾患と言えます。5月1日から中国、香港からの帰国便の乗客は検疫を受けますが余り厳密なものではなく日本においても集団発生する可能性は高いと思われます。大阪においては市立泉佐野病院、大阪市立総合医療センター、市立堺病院が入院指定病院となっています。SARSについての情報は国立感染症研究所ホームページ(http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/update.html)等において提供されております。刻々と変化をしていますので又、見てください。なお、当院においての対応としては基本的には電話連絡を頂いてから時間外に診察あるいは外来受診は混乱を招きますので当院通院中の患者さんに対しては医師が往診を行ない診断を行なう予定です。
                   山田医院 医師 山田 良宏

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テキスト ボックス: 2002年5月20日発行
テキスト ボックス: 第4巻 第5号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2003年5月20日発行:第4巻 第5号(第40号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
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