テキスト ボックス: 腰痛症について
テキスト ボックス: 2本足歩行をした人類の歴史は約500万年であり哺乳類が進化した歴史の約1/30程度で、構造的にも立位での生活には適合し切れていません。国民が訴える症状についての調査でも腰痛は9.3%と最も多く65才以上の人については20.1%、約5人に1人が腰痛を自覚しています。腰痛の原因は筋肉、筋膜の損傷が原因となる急性筋肉性腰痛症(ぎっくり腰)、椎間板が潰れて神経などを圧迫する椎間板ヘルニア、骨粗鬆症に伴う腰痛、感染に伴う腰痛、腫瘍に伴う腰痛などから内臓に伴う腰痛、心因性の腰痛まで多種多様あります。安静時には痛みを伴わないのが一般の腰痛の特徴ですが、夜間の安静時にも痛む悪性腫瘍等の脊椎への転移、化膿性脊椎炎などの特殊な腰痛をのぞく一般的な腰痛について今回はとりあげましょう。一般に坐骨神経痛を伴う椎間板ヘルニアは20-30歳代男性にもっとも多い疾患で腰痛ならびに下肢痛を伴うことが多くなっています。腰を前に曲げたり中腰になった時のみ下肢の痛みが出現するような場合には自然に軽快する事が多いでのすが、痛くて歩けなくなったり排尿、排便の障害が伴うような場合には手術が必要となります。加齢に伴い増加する腰部脊柱管狭窄症もいわゆる坐骨神経痛ならびに歩いていると下肢が痛くなり歩けなくなる症状があります。下肢の片側のみの痛みだけの場合にはブロック、消炎鎮痛剤等で軽快する事が多いのですが、両側の下肢に痛みだけではなくしびれなどがある場合には手術が必要となることもあります。なお、骨量が減少する骨粗鬆症は最近のトピックスとなっていますが骨量が減少するのみでは疼痛は生じません。骨折により初めて痛みが出現します。ただし2/3は無症状であると言われています。加齢に伴い身長が低下しますが、1つは椎間板の厚さが薄くなるためで、あと1つが背骨の骨折です。この背骨の骨の骨折は一度起こすと次々と起り数年のうちに背骨が曲がってくる可能性があるので注意が必要です。なお、ぎっくり腰を含めて一般的に腰痛の治療について考えてみましょう。急性期には安静が必要ですが寝たきりというわけではなく消炎鎮痛剤あるいはコルセットを使用して痛みを抑えます。ぎっくり腰では通常は6週間以内に治癒するといわれています。なお、温熱療法を含めた理学療法も慢性腰痛には効果的と考えられています。最も大切なことは姿勢の保持と運動療法です。同一姿勢をとり続けることはよくありません。座位では膝の高さがお尻よりも高くなるように台の上に足を乗せたり、膝を組む必要があります。なお立位においても片足を台に乗せることで腰の負担が少なくなります。その他、物を持ち上げる時は膝を曲げて物をできるだけ身体に近づけてから持ち上げることが大切です。運動療法(腰痛体操)は姿勢の改善、腹筋、背筋の強化、軟部組織の柔軟化が目的で下の図のような体操を1日に2回、5-10回からはじめることが大切です。人類の宿命、腰痛とは日ごろの生活から気をつけて気長に付き合いましょう。

腰痛症について

健康寿命をのばそう

骨粗鬆症

冬こそ熟眠を

冬を元気に過ごす

テキスト ボックス: 2003年1月20日発行
テキスト ボックス: 第2巻 第11号
テキスト ボックス: 医療法人 山田医院
テキスト ボックス: 2003年1月20日発行:第4巻 第1号(第36号)
テキスト ボックス: 水曜日午前中の検査についてのお知らせ

水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。
テキスト ボックス:                        山田医院 医師 山田良宏
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