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山田医院だより
       

1:夏場の注意事項について
2:予防・改善の栄養学:低血圧
2:冷やす?温める?
3:医療用かつらとは
3:食中毒予防対策
4:子どもの熱中症について

 

 水曜日午前中の
検査についてのお知らせ


水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。

なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

経鼻内視鏡検査を
入れました!

鼻からの内視鏡検査(胃カメラ)ができるようになりました。

夏場の注意事項について

全国的に気温が上昇した6月下旬から熱中症の発症が相次いでいます。今年の夏は震災での原発事故の影響で節電の意識が高まっておりエアコンの使用を控える雰囲気もあり熱中症の発症が増加する危険性もあります。猛暑であった昨年は熱中症による死亡者は1700人以上あり過去最高記録となっています。今年も多数の患者発症が危惧されています。熱中症にはスポーツや仕事などの活動中に起こる「労作性熱中症」と日常生活において起こる「非労作性熱中症」に分けることが出来ます。最近増えているのが非労作性熱中症で患者数も重症度もこの非労作性熱中症が最も多い状態です。屋内で熱中症を発症するパターンが多い高齢者は脱水と暑熱で数日間かけて衰弱し発見された時には重症化している事が多いようです。熱中症を疑った時には早期の対応が必要ですが重症度に応じて救急搬送が大切であるために重症の診断のポイントが大切です。重度の熱中症は検査をしないで疑うには中枢神経症状の確認が大切です。判断力の低下、ボーとした感じなどの症状があれば重症である可能性もあり救急搬送の必要性が高くなります。
ただし高齢者の場合には認知症、せん妄などの症状と区別がつきにくいこともあり普段の症状との違いをよく知っている家族に聞いたり、発症時の状況(部屋の温度、飲水の状況など)について確認をする必要があります。なお、熱中症患者さんに遭遇した場合の救急処置として大切な事は冷却と補液の2点です。冷却として有効な方法は霧吹きやタオルなどを用いて身体を水でぬらして風を当たる事で体表の温度を下げる事です。実際には横向きに寝かせて服を脱がせて行うことが大切です。氷嚢やアイスパックで冷やす事も有効です。身体を浴室などで冷水に冷やす事も有効ですが状態のモニタリングが困難でありまた嘔吐、下痢をした際に体全体が汚れる等の問題もあります。なお、軽症の患者さんであれば涼しい部屋に移すだけでも有効です。補液については口から水分が取れる人についてはスポーツ飲料水などをとりあえずは500ml程度飲ませて様子を見ることが大切です。経口摂取が不可能であれば点滴が必要です。これらの冷却、補液をしても状態が改善しない場合も救急搬送が必要となります。なお、夏場においてからだのだるさを訴えた場合には熱中症だけではなく脳梗塞あるい心筋梗塞も考慮する必要があります。胸痛を訴えない心筋梗塞では全身倦怠感、冷や汗などを伴うことも多く熱中症と間違えて点滴を行うと心不全になることもあります。脳梗塞は実は冬場よりも夏場に多いことが分かっています。脱水に伴う血管のつまりが原因です。気温が32度以上になると特に高齢者においては心筋梗塞、脳梗塞が急増するから注意が必要です。その他夏場には暑さによる食事の摂食不良が生じやすく糖尿病患者さんの低血糖発作が起こりやすくなっています。逆に清涼飲料水を多く摂り過ぎることにより発症する清涼飲料水ケトアシドーシスの患者さんも夏場に多くなるために清涼飲料水の飲みすぎには注意が必要です。高血圧の方についても夏場は平均して血圧が5-10mmHg程度下がりますがアルコールの飲みすぎ、暑さによる運動不足で逆に血圧が上がる方も多く水分摂取の加えて適度の運動も必要です。これからが夏本番です。熱中症だけではなく生活習慣病にも気をつけてお過ごし下さい。(日経メディカル2011.7を参照しています。)

山田医院 医師 山田 良宏

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