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“予防&改善の栄養学” 低血圧
【症状は?】
血圧は、状況によってある程度変化しますが、つねに最大(収縮期)血圧が100mmHg以下であることを「低血圧症」といいます。低血圧の症状としては立ちくらみ、疲れやすい、倦怠感、頭痛、肩こりなどがあります。低血圧は血行障害なので、冷えやむくみなどが生じやすくなることもあります。
原因はその9割が遺伝的な要素で、これを本態性低血圧といいます。そのほか、栄養不足、過度の疲労、心臓病、外傷などによっても低血圧になります。低血圧は病気ではありませんが、疲れやすく、寝起きが悪いなどの症状で日常生活に不便を感じる場合もあります。また、夏の暑さで末端の血管がゆるみ、血液がとどこおるため、血圧がさらに下がります。低血圧の人は夏バテになりやすい傾向があります。
また、急に立ち上がったりしたときにめまいなどを感じる起立性低血圧というのもあります。
【改善しよう!】
低血圧を改善するには、栄養と運動の両面から対策を講じましょう。まず栄養は血行をよくするビタミンE、疲労回復を高めるビタミンB1、エネルギーを高めるタンパク質などを中心にとりましょう。また、血行をよくして、食欲増進させる生姜やネギなどの香味野菜も取り入れましょう。
運動は健康を促進して、適度な筋肉をつけます。筋肉はその収縮で血行を良くします。ただし、激しい運動は体力を消耗しかえって逆効果なので、ウォーキングやストレッチなど軽めの運動が適しています。
寝起きが悪いという人は、起きたらまず布団の中で手足を動かしてみましょう。だんだんと血流がよくなって、すっきりと目覚められるようになります。
***夏バテ対策***
●温かいものを中心に、3食しっかりとる●アボカド、バナナなどの果物でカリウムを補う
《低血圧と貧血の違い!》
めまい、立ちくらみ、倦怠感、食欲不振など、低血圧と貧血の症状はよく似ていますが、まったく別物です。貧血の原因のほとんどは、「鉄不足」によるものです。酸素を運ぶヘモグロビンが不足するために、全身が酸欠状態を起こします。一方、低血圧は血液を全身に送る力が弱いために、重力に反して血液を送り出さなければならない脳、末端にある手足などへの血流が悪くなります。
管理栄養士 越後 和恵
冷やす?温める?
梅雨が明け本格的な暑い夏がやってきました。子ども達はいよいよ待ちに待った夏休みです。夏休みになると山や海へレジャーに出かけたり、クラブやサークルで運動をする機会が増え、不意なねんざや打撲、肉離れを起こして慌てる事が時としてあります。そんな時「冷やすべきかそれとも温めた方がいいか」と迷うことは多いと思います。適切に対処すれば改善に向かう症状でも判断とタイミングを誤ればスムーズに治らなかったり、症状を悪化させたりしかねません。ねんざや打撲、肉離れを起こしたときは「RICE」(レスト:安静、アイシング:冷却、コンプレッション:圧迫、エレベーション:ケガの部位を心臓より高く上げる)という処置が必要といわれ、温めて痛めた部分が悪化することはありますが、冷やしてひどくなることは少なく、迷ったら冷やす方が良いそうです。ねんざや打撲、肉離れといった症状の場合は患部の筋肉はひどく傷つき炎症を起こしているケースが多く、温めてしまうと血液の循環が活発になり細胞の損傷を一層激しくしてしまいます。
アイシングをして血管を収縮させることで血流を鈍らせ組織の代謝を減らして炎症を抑える必要があります。
アイシングはケガの程度にもよりますが、足首など患部が小さいときは2日間、ぎっくり腰など患部が広いときは3〜4日がメドになります。炎症が治まったらその時点で止め温めます。これは血流を活発にして患部の老廃物などを排出し、治療を早めるためです。だだ温めてズキズキと痛む場合はまだ冷やし足りないということなので気をつけましょう。内出血がある場合や骨の上を押すと痛い時、腫れが引かないときなど症状が重い場合や家庭での対応で改善が見られなければ医師の診察を受けて下さいね。効果的な冷やし方は0度の氷水がベストで、なければ流水が次善の策です。0度以下の保冷剤、コールドスプレーは使いすぎると凍傷の危険があるため注意が必要です。冷やす時間のメドは20分程度とされていますが、冷たさで感覚がまひしてきた時点でいったん止めて熱感が戻ってきたら再開して下さい。効果的な温め方は入浴や蒸しタオルを患部に当てます。
また、冷湿布と温湿布の使い方に迷う人も多いと思います。温湿布は温かさを感じる唐辛子成分のカプサイシンが配合され冷湿布は冷たさを感じるメントールなどが配合されている点が違うだけで消炎鎮痛剤で痛みを和らげている点では同じです。貼って気持ちがいい方を選んで下さい。冷湿布にはアイシングほどの冷却作用はなく、温湿布にも患部を温める効果があるわけではないので注意しましょう。その他、炎症を伴わない慢性的な肩こりは温めるといいですね。またパソコンやテレビ、ゲームなどで目が疲れたときは温めるのと冷やすのを数分おきに繰り返すのが効果的だそうです。ただ目の場合も炎症を起こしているときは温めると悪化させるため冷やし続けた方がいいですね。これからの長い夏休み、ケガせず元気にお過ごしくださいね。 (2011年7月16日 日経新聞 健康生活 参考)
山田医院 看護師 中島 早苗 |