テキスト ボックス: 酸化ストレスと病気について
テキスト ボックス: お昼のテレビで、ポリフェノールが含まれているワインは健康にいい、イソフラボンが含まれている大豆がからだにいい、カテキンが多く含まれているお茶やココアを飲むと長生きできると放送されると売り切れ状態になるとよく聞きます。ここで言う健康にいい、からだにいい、長生きできるという事は今回のテーマである酸化ストレスに関連しています。
私たちが呼吸をして肺から取り入れた酸素はからだの細胞の中においてエネルギーを産生するのに必要ですが、その過程においてNO(一酸化酸素)などのフリーラジカルを含む活性酸素が作られます。この活性酸素は反応性が強く生体に障害を起こす可能性があるので生体には活性酸素を鎮める抗酸化物質と言う物質があります。活性酸素と抗酸化物質は正常な状態ではバランスが取れていますが、活性酸素が多くなり抗酸化物質が少なくなった状態を酸化ストレスといいます。酸化ストレスは生体防御機構として細菌等が体内に侵入した際に白血球が活性酸素を作り細菌等を殺してしまう作用や出産時における産道の拡大など生体にとって必要な役割をしている一方では太陽光(紫外線)が皮膚にあたりできるそばかすやしみをつくったり、動脈硬化から発癌、老化まで関与していると考えられています。老化というのは時間経過に伴う臓器機能の低下と考えられます。細胞分裂を繰り返すことにより細胞は活性化を保ちますが、遺伝子においてあらかじめこの細胞分裂の回数は決まっていてそれ以上は細胞分裂をすることはなくなります。この遺伝からのみ老化ならびに生死が決定されていれば老化ならびに寿命は同じとなりますが、個人により異なるのは遺伝的な要素以外に環境からの外的損傷が関与していることが明らかになりました。この外的損傷の1つが酸化ストレスです。この酸化ストレスにより遺伝子情報等に異常をもたらし発癌あるいは細胞分裂の停止をもたらすと考えられています。現在では生活習慣病と言われている高血圧、糖尿病、高脂血症から慢性肝炎等について酸化ストレスの研究が進んでいます。今後はこの酸化ストレスに対する薬剤等が発売されると思われます。酸化ストレスを減らす方法は具体的にはありません。ただし一般には喫煙、飲酒、朝食抜きや遅い時間の夕食、好き嫌いなどの食物摂取の偏りなど不規則かつ適切でない食生活、農薬や化学薬品などによる食物の汚染、食物の保存状態が悪い時などは酸化ストレスを増やすためによくありません。適度な運動(徐々にトレーニングをしていく運動)、休養は大切です。なお、ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド等は抗酸化作用がありよいとされています。これらのビタミンについては通常の食事が取れている時は無理にとる必要はないと思われます。なお、先程のテレビの放送でワイン、大豆やお茶、ココアがからだにいいということはこの活性酸素を減らす作用があるためです。ただし、一般に1つの物を多量にとることはかえって悪いことが多く、バランスよく食べることが大切であると思われます。
                      山田医院 医師 山田良宏

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テキスト ボックス: 2001年7月20日発行
テキスト ボックス: 第2巻 第7号
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水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
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