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テキスト ボックス: 第2巻 第7号
テキスト ボックス: 中性脂肪値が高いと、なぜよくない?
            
 中性脂肪とはどんなもの?
人間の体の中にある脂質にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質などがあります。皮下脂肪は、みな中性脂肪です。成人で中性脂肪値が150mg/dl以上あるときに高脂血症と診断されます。

血液の“土石流”、血管を傷つけてしまう!
中性脂肪値は動脈硬化の発症と大きく関係しています。
まず、動脈硬化が起こるメカニズムを説明します。血管の壁は内皮細胞で覆われています。内皮細胞は、血液中を流れている物質が血管の壁に入らないように守っています。内皮細胞に傷がつくと、コレステロールが壁の中に入り込やすくなり、これが溜まると動脈硬化を引き起こします。
 血管の内皮細胞が傷つく要因に、高血圧、糖尿病、喫煙などがあげられます。これらの症状があるときは血液中に、赤血球・白血球などの固形成分と糖やたんぱく、脂肪といった物質が混じり、血液が粘っこくなります。このような血液はいわば土石流のようなもので、血液中の物質が血管の壁をこすって流れていくため、内皮細胞が傷ついてしまいます。


中性脂肪はどうしたら減らせるのでしょう?

5分でも歩き、毛細血管に血液を送る
一番効果的なのは、運動です。運動して筋肉細胞を動かすことは、毛細血管での血流をよくすることになり、中性脂肪の分解を促します。
その運動とは、特別なことではなく“歩く”ことです。20〜30分ぐらい続けて歩くことが良いと言われていますが、「時間が取れない」と何もしないより、5分でも10分でも歩いたほうが良いでしょう。
高血圧の方、動脈硬化がある方、タバコを吸う方は毛細血管の流れが悪くなっています。こういう方たちは、HDL(善玉)コレステロールが少なく、中性脂肪が増えやすいです。逆に運動をすれば血流が良くなり、HDLは増え、中性脂肪は減っていきます。

食事では、脂肪の摂取を減らす
食事中の脂肪エネルギー比が40%近い欧米人は、食後高脂血症が起こりやすく、たとえ中性脂肪値が低い方でも、いつもまでもこの状態が続きます。それに比べて日本人は、脂肪エネルギー比が約27%と低く、食後高脂血症は起こりにくいです。
しかし、いま日本の20〜30歳代の脂肪エネルギー比は、32%に達しています。かつての日本人が摂っていた食事を見直す必要があります。
主食が「パン」の場合と「ごはん」の場合を比べてみると、パン食というのはどうしても油をたくさん使うようです。それだけではパサパサして食べにくく、バターなどが必要です。一方、ごはんは水分が多いので油がなくてものどを通ります。
 ごはん食でも油を多く使う天ぷら・豚カツなどや、脂の摂取量が多くなりやすい焼肉・すき焼きなどは同様に考えるべきでしょう。
脂肪の摂取量を減らすためには、脂肪の多いメニューは、食べる回数を今までの半分くらいに減らし、米や魚、野菜を中心としたあっさり和食を増やすことをお勧めします。
                                            管理栄養士 越後 和恵
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