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テキスト ボックス: 第2巻 第6号
テキスト ボックス: よく噛んで食べて健康になろう

 私たちが食事をするときに無意識のうちに行っている“噛む”という動作に、体を円滑に機能させる様々な効果があることをご存知でしょうか?
 日本では現在、生活習慣病という「人にはうつらない病気」が死因の約70%を占めています。自分の生活習慣病が自分の健康を左右する、いわば“自分で自分の健康を守れる時代”です。これを最大限に利用することが基本的かつ重要な手段になります。そのことを、“噛むメカニズム”を通して確認しましょう。

1 噛むと満腹中枢を働かせる信号が速やかに伝わる
食事をすると、食後1〜2時間にわたってエネルギー生産能が増加します。このエネルギー産生には咀嚼したことによって急上昇する第一相(食後40分以内)と、食物が胃に到達してからゆるやかにエネルギー産生を増加する第二相(食後40〜120分後)とがあります。
特に第一相のエネルギー産生は脳にある満腹中枢を働かせる信号になります。咀嚼を省略する(よく噛まない)と、たくさん食物を食べても満腹中枢に信号が速やかに伝わらないことになり、過食による肥満の原因になります。つまり、よく噛むことはだれにでもできるダイエット法です。

2	噛むと食べ物を効率よく消化吸収できる
食べ物をよく噛んで小さな食塊にしておくと、表面積が大きくなって消化酵素による分解を効率よく行うことができます。
 ところで、ヒトはヒトでない生物(食べ物)を原料に自分の体を作っています。消化には“食べ物が持っている抗原になりうる性質をこわす”という役割もあるのです。
 したがって食べ物をよく噛んで消化吸収を促すことは、抗原抗体反応によって起こる食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の予防にもなります。

3	噛むと頭の働きがよくなる

4	噛むと痴呆が予防できる
痴呆症の程度が進むにつれ口腔機能は悪化する現象が見られます。また、咀嚼時のヒトの脳の状態を調べてみると、日ごろよく噛んで食べている人ほど大脳皮質の運動野が強く活性化しており、口腔機能と痴呆の関連性が推測できます。
 
5	噛むとあごの骨が強くなる

6	噛むと顔の筋肉と骨が鍛えられ、シワの予防になる
高齢になると現れる顔や口元のシワの原因の一つに、顔の筋肉および骨の衰えがあります。噛むためには顔全体の筋肉とその筋肉を支えている顔やあごの骨を動かすので、高齢者でも若々しく見えます。

7	噛むと虫歯が予防できる
唾液には口の中のばい菌を流す働きがあります。唾液は噛まなければ分泌されないので、よく噛んで食べるほど虫歯予防に効果があります。
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