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テキスト ボックス: 第2巻 第1号
テキスト ボックス: 漢方に関する疑問

@お湯に溶かして飲んだ方がいいのか?
内服薬は飲んだ後、消化管から吸収されて効果を表します。顆粒のままでは吸収されませんので
溶かすことが大切です。薬を早く溶かして効果を出すためコップー杯の水又は白湯で飲んでも
構いませんが、さらに吸収されやすくするためには、あらかじめコップー杯の白湯で溶かしてから飲むことをお勧めします。
A小児にはどのように飲ませたらいいのか?
漢方のあの独特の味や香りは大人でも苦手な方がおられます。まして子供は嫌がってなかなか飲んでくれません。そこでいくつかの案を挙げてみます。
 ・親が自分の指をきれいに洗い湿らしながら薬を指先につけ、上顎の内側につけて水か
  ジュースを与えると上手く飲めるようです。
 ・味覚を鈍麻させるためにアイスクリームやシャーベットなどの冷菓に混ぜて一緒に飲ませる
  のもいいです。
 ・砂糖などで甘味をつけてもいいのですが、ハチミツは乳児ボツリヌス症の危険から1歳末満
  の乳児には与えてはいけません。
 ・親の話す内容が分るようになってきたら薬の必要性をわかり易く説明するとよいでしょう。
  そして頑張って飲んだ後にご褒美としてアメなどを口直しとして与えるのも一策です。
 ・顆粒で飲みにくい時は、乳鉢かミキサーで砕いてもよいと思います。
 ・一つ注意して欲しいのは、ミルクに混ぜて飲ますのは止めましょう。
  ミルクの味が変わってミルク嫌いになることがあります。乳、幼児にとってミルクは大切な
  栄養源ですので、それ自体が飲めなくなっては困るからです。
H長期間飲まなければ効かないのか?
  そんなことはありません。漢方薬には“今、苦しんでいる症状を素早く取り除く作用
  (即効性)”を表すものと“抵抗力が弱く風邪を引さやすい体質、アレルギー体質など
   体の根本から治す作用”を表すものの二面性があります。即効性の例として、頭が重い、
   熱っぽいなどの風邪の初期に葛根湯や麻黄湯を飲めばサッと汗が出て楽になります。
   むくみがあって、喉が渇き、尿が出にくい時に五苓散や柴苓場を飲めば症状は即座に
   改善されます。慢性疾患では長期間の治療が必要となりますが、2週間程度で改善の
   兆しが出現します。
Cなぜ食前又は食間に飲むのか?
  漢方薬の成分の多くは腸内細菌によって吸収されやすく効く形に変えられて効果を
  表すため、空腹時に飲むほうが速やかに腸内細菌のいる場所に到達するからです。
  しかし「食前だと飲み忘れてしまう」という声を良く聞きますが、すぐ気づいた場合
  には食後でも構いませんので飲んでください。
   もし時間がだいぶたって気がついた場合にはその回を飛ばして次から正しく飲むように
  してください。決して2回分を一緒に飲んではいけません。但し、どうしても飲み
  忘れてしまう人や他の併用薬との関係等から食後服用を指示される場合もあります。  
D副作用はないのか?
  漢方薬全般では胃腸障害や発疹などが出ることもあります。また生薬成分の中にも
  個々の副作用は考えられます。例えば、麻黄を含む漢方薬を飲むと動悸や息切れが出たり、
  甘草を含む漢方薬を飲むとむくんだり、筋肉に上手く力が入らなかったりする患者さん
  がいます。複数の漢方を併用する場合の生薬成分の重複には注意が必要です。
  ちなみに甘草は醤油などの食品にも使われています。
  しかし、漢方で「瞑眩」(めんげん)と言われる現象があります。慢性病が漢方薬に
  よって体から追い出される過程でみられる一種の好転反応なのですが、一見すると
  症状が急に悪くなったり別の症状が出現したように見えます。但し、その症状が
  本当に瞑眩なのかそれとも副作用なのかは決めつけずに医師や薬剤師に相談して下さい。
山田医院  受付(薬剤師) 古川 実加
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