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山田医院だより
       

1:インフルエンザについて
2:漢方の基本的な考え方
3:食事は心と体を育てる大事な営みである
4:杖は慎重に選びましょう
4:腰を痛めていませんか?
5:老化の原因とは一体なんでしょうか?
5:お年寄りに安全な家の見直し
6:インフルエンザに ついての質問
 
水曜日午前中の検査についてのお知らせ
水曜日午前中は予約診療として胃カメラ、大腸(直腸、S状結腸)カメラや超音波検査などをしております。
なお、血液検査、心電図検査、レントゲン、短時間の超音波検査はいつでも可能です。

インフルエンザについて

歴史的に紀元前400年から流行の記載があり、日本においても平安時代から流行があり江戸時代には稲葉風邪、お駒風邪など名前がついたかぜがあります。20世紀最大の流行「スペインかぜ」はNHK連続ドラマあぐりにも出ましたが、これらのかぜは今問題のインフルエンザそのものです。インフルエンザは成人であれば誰もが罹患したことがあり1週間ほどで治り、見かけの致死率が低いことからインフルエンザ対策が遅れてきたといわれています。しかし最近では「超過死亡」という高齢者や基礎疾患を持つ人の死亡がインフルエンザの流行により上昇する事実が明らかになり、また小児における脳炎、脳症の発生からマスコミが盛んに報道、著明なワクチン不足などから昨年は大パニックとなりました。インフルエンザは大きく分けてA型、B型、C型の3種類あります。乳幼児に風邪症状を惹き起こすC型は重症化することはほとんどなく問題も少ないと思われます。最近23年間は香港型やソ連型といわれるA型とB型が単独あるいは複数で流行をしています。このインフルエンザに罹患するとどのような症状が出るのでしょうか?空気中に含まれているウイルスが鼻や咽喉に着いてから1−3日で突然の38−40℃の発熱、関節痛、頭痛などが始まり鼻水、咽喉の痛み、咳などが続きます。時には下痢、嘔吐などの消化器症状を伴いますが多くの成人は前述のとおり1週間ほどで軽快します。なお、インフルエンザに関連する肺炎は高齢に伴い発症する可能性が高く69歳以下の人が4%程度であるのに対して80歳以上の老人がインフルエンザに罹患すると15%ほどが肺炎になるというデータもあります。また脳炎、脳症に関しては多くは5歳以下に発症、40℃以上の高熱を示すことが多く、発症してから2日以内におこります。また下熱剤についてもボルタレン、ポンタールの投与例に死亡率が高くなっていることが分りました。では、予防、治療はどうなるのでしょうか?うがい、手洗いなどの基本的なことはもちろんですが、現時点ではワクチンが唯一の予防法と考えられています。平成6年の予防接種法改正まではインフルエンザは学校などの集団が流行の源になるという考え方のもと学校において一律にワクチン接種が行なわれてきましたが改正後はインフルエンザワクチン接種の目的は「ハイリスク者における重篤な合併症や死亡を予防する」という意味でハイリスク者とハイリスク者への感染源となる者への接種という認識になりました。米国においては50歳以上の者、老人施設入所者、呼吸、循環器、代謝病などの罹患者、妊婦までがハイリスク者となり、また医療従事者、施設職員などがハイリスク者へ感染を継げる者として、ワクチンの接種を勧めています。日本においては重症化の予防、老人に関しての効果については臨床的証明があります。小児の脳炎、脳症に関しては明らかなワクチンの効果を証明できないもののワクチンによる予防効果は示唆できます。原則65歳以上の方は1回の接種、13歳未満の方は2回の接種がいいかと思われます。治療に関しては現在2種類の抗インフルエンザ薬がありますが、いずれも発症早期の投与が必要です。ハイリスクと思われる方、まずは予防、でもかかればすぐに医療機関へ行きましょう。

                                            山田医院 山田 良宏

 
   

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